●白いと青い ・ 「嗚呼っ!!駄目だって、自分の行動には気を付けなきゃ!」 首を傾げただけなのに、いきなり叫びだす玲一郎さん。 「全く危機感が無いな。それじゃ襲われちゃうよ?」 「襲われ....?」 此処にはそんなに悪どい不良が居るのか?と思ってたら玲一郎さんは、 「君にとっては命に関わる事だからね!」 そう言った。 命に関わる....告げられた言葉に心臓がズキリと痛む。 「い、命に関わるって....」 「君は激しい運動が出来ないだろ?薬だって常に持ち歩かなければいけない...て事はだ、セックスなんてもっての他だろ?」 はい?今何と? せ、せ、せせせっく(焦りすぎ) 「身近な問題として考えて欲しい。」 「で、でも此処には男子しか居ないし...」 そう、ここは男子校なのだよ。 そう言ったら、玲一郎さんは軽く首をを振る。 「だからさ」 「?」 「此処に来る前に少しぐらい聞いたろ?此処は中等部からの持ち上がり制......」 確かにそう聞いた。俺はコクリと頷く。 [前へ][次へ] [戻る] |