●白いと青い
・
「黒猫？よく分からないけど、秋紅君に会ったの？」
「はい。親切な方でしたよ。なんでも生徒会副会長さんだとか」
うん。あの事故の事は無しの方向で...。
それ意外は本当にいい人だ。俺のつまらない話しに付き合ってくれたし。
なのに、何故か玲一郎さんは腕を組み、う〜んと唸る。
「そっかそっか....」
「な、何かあるんですか？」
ただならぬ様子に不安気に尋ねると、
「眼鏡とか、外してないよね？」
「ぅへ？」
いきなり眼鏡の事を聞かれたもんだから、変な声が出た。
って、何で分かったんだ？
「そう.....外したんだ」
俺の様子でそう悟ったのか、ぽそりと玲一郎さんは呟いた。
な、何か玲一郎さんの背後が薄暗く...き、気のせいですよね！？
「あ、あの...玲一郎さん？」
ちょぴっと怖くなり思わずのけ反ると肩を掴まれ、
「駄目じゃないか！人前で素顔を晒したら！！」
は、はいぃ！？
な、何でそんな事を.....俺の素顔、そんなにヤバい？
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