●白いと青い
・
「よ、宜しくお願いします。冬弦さんの事は兄さんから聞いてます」
いくら変な人(最早、変人扱い)でもこれからお世話になる人だ。
一礼しながら挨拶すれば、
「やだなぁ〜、玲一郎って呼んでよー」
い、いやっ!流石にそれは...ってか、呼べるかぁ!!
「え、遠慮しときます。一応学園長だし...」
俺は最もな事を言言った筈なのに、当の本人はえ〜!と頬を膨らませて不貞腐れ顔。
なんか疲れるな、この人。
なんとか、玲一郎さん(←一向に引かなかった為、根気負け)を宥め、ソファーに腰を落ち着かせ本題に入る。
遅っ!!
「そうだ純白君、此処に来る前に誰かに会ったりしたかい?」
「え...?」
会ったといえば、漆黒の人(命名:黒猫)と生徒会の千明先輩ぐらい...。
「...会ったんだね?」
「ハイ...えっと確か、黒猫に...ちあ、秋紅先輩です。」
いままでの出来事を思いだしながら喋る。
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