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●白いと青い




『通うだけなら普通の生活と変わらないし、大丈夫だと思うんだ。それに純白が通う予定の学校は大きくて立派で....』


楽しそうに話す兄さんを見て、自然と微笑が漏れた。
兄さんは心から願ってくれてるんだ、俺が不自由なく他の人と同じ様に過ごせる日を...



『心配することは無いぞ、そこの學園長が俺の友人でな』



兄さんの気持ちに答えたい半分、不安も大きい。




「良いよ。俺も行ってみたいし....」



でも、これも折角のチャンスだ。最近は調子も良いし、これを逃したら多分次は無い.......そう思って頷いた。


そしたら、そうか!って、兄さんは嬉しそうに笑った。














そして今、俺は例の學園とやらに居る.............のだが、




「ぅへ〜.......」



それが尋常ではない。
結構歩いたのに校舎に入れないのは何故?


ここ冬弦學園(カズフサガクエン)は持ち上がり制の男子校らしい、しかも金持ちや秀才が通う所。
俺は別に頭は悪くはないと思う.....運動は出来ないけど...。

ここの外観も悪くないと思う。話し通り立派だし、周りは緑一杯で空気も美味しい(街まで行くのに時間がかかるのが難点だな)
薬は胸に常時ぶら下げてるし、





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