だってそういうことでしょう
見られて見せつけて(C×Y,S×H)※
千里×佑真、信也×春樹
羞恥/露出/見せあいっこ?
先輩に聞いてみようの続編。長いです。
「だぶるでーと?」
「そーそ。誰だっけ?信也くん?と約束して」
「・・・千里さん信也と仲良かったですっけ?」
「めっちゃ仲良し。」
千里さんはうすら寒い笑みを浮かべ、親指を立てて言いきった。
名前うろ覚えな時点で絶対仲良くないと思うけど。
「今度夏祭りがあるから一緒に行こうねって信也くんが」
・・・俺の知ってる信也ならそんなこと言わないと思うけど。
俺の知ってる千里さんだって、夏祭りとか興味ないはずだ。
正直、何か企んでるに違いない。物凄くあやしい。
・・・だけど、もしかしたら。
俺の友達と仲良くしてくれようとしてるのは純粋に嬉しい、かも。
まぁ春樹もいるし。
ここは、
「いいですね、行きましょう!」
俺はにっこり笑って賛成した。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「え、佑真達と?」
春樹はあからさまに不審そうに聞き返した。
そりゃそうだ。
だって俺だってよくわかんねぇもん。
先日交換したアドレスに千里さんから連絡が来たのは突然だった。
しかも文面は
“夏祭り、四人で行こ”
それだけ。
断る理由なんてないからとりあえずOKしておいたけど・・・
『見せてやるよ』
この間の会話が頭をよぎった。
・・・いやいやまさか。
「まぁ、いいけど。」
春樹は戸惑いながらもOKしたのであった。
・・・正直、あんなことになるとは。
俺も春樹も、きっと佑真でさえも想像してなかったに違いない。
気っ風のいい縁日の呼び込み、
ぎゃあぎゃあけたたましい子供の笑い声
浴衣のお姉さん。
花火の場所取り
縁日の行列。
夏の祭りの会場は、俺の心を浮き足立たせるのに充分だった。
しかも、首もとが緩いどこかのバンドTシャツをパタパタ仰がせる春樹の白い首筋はうっすらと汗ばんでいて、正直言って目に毒だ。
「佑真、楽しそうだな」
ぼうっと春樹の首もとを見下ろしてムラムラしていると、春樹が話しかけた。
え、ああ
言われてやっと人混みに紛れてしまいそうな佑真の様子をあおぎ見る。
紺色の甚平を身にまとった佑真はひらひらと、まるで地に足が着いてないみたいだ。
ふらふら揺れて、腕を引っ張られて、背の高い千里さんを見上げてはにへらと笑う。
そんな佑真を千里さんは見たことない優しい目で頭を撫でていた。
まるですごく優しい彼氏みたいだ。
・・・あんな顔もするんだな。
「ふつーのカップルみたいだな」
「ちょっと心配してたんだけど、なんだかんだうまくいってるみたいで、良かった。」
俺が同意すると、春樹もそう言って笑った。
出店が両サイドに延々と並ぶ、メインの通りに入ったらどこから沸いたんだってくらいに人が溢れ返っている。みんな人混みを縫うのに必死で、誰も他の人に目もくれる様子はない。
普段は人目があって難しいけれど、この中でなら、春樹と手を繋げるだろうか。
俺はどきどきする心臓を押さえつけて、春樹の指に手を伸ばした。
セックスだって何度もしてるのに、なんでこんなので緊張してるのか分からなかったけれど、
おずおずと指に触れると春樹も握り返してくれる。
「はぐれたら困るから、な」
「そ、そだな」
俺達は不自然に黙りこくったまま、指を絡ませて歩く。
俺はバカで、恋愛経験だって少ないから千里さんみたいにかっこよくエスコートなんて出来ないけれど
それでも誰より春樹の事を幸せにしたいと思ってる。
みんなの目線の下で、こうやってることは二人だけしか知らない、内緒の空間。
春樹の指をぎゅっと握りしめた。
この出店が、いつまでも続けばいいのに。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
会場はあんなに人でごった返していたのに、立ち入り禁止の看板をくぐって少し高台の神社に入ると、全く人気がない。
遠くで聞こえる祭りの雑踏。
神社の老朽化が理由で人は入っちゃいけないことになっているらしいここは千里さんが昔見つけた場所らしいけれど、一応花火も見えるらしい。
古いとはいえ、案外綺麗な縁側に座れるし、確かにここは穴場だ。
まぁ立ち入り禁止だから穴場でもなんでもないのかもしれないけれど。
四人で並んで座って、さっき屋台で買ってきた食べ物を広げる。
イカ焼きに焼きそばに・・
「あ、ビール買ってくんの忘れた。」
千里さんが今気づいたみたいに言う。
そう言えば、喉が乾きそうなものばっかり買ってるのに、確かに飲み物が無い。
「あ、じゃー俺ら買いに行ってこようか」
世話焼きな春樹が千里さんの言葉に反応して言った。
「まじ?じゃー俺らの分もついでにお願いしていい?」
千里さんは、春樹に諭吉さんの書かれた紙幣を手渡して言った。
「お釣りは返せよ」
ケチ。
会場まで戻ったはいいけれどビールは売り切れだったから近くのコンビニまで行って缶ビールを四本、ついでに虫除けのスプレーも買って・・・
思ったより時間がかかってしまった。二人は待ちくたびれているだろうか。
片手に白のコンビニ袋を持ったまま古い神社に繋がる石段を登る。
今思えば、もっと早くに気付くべきだった。
ただでさえ暑くて喉が渇くのに、ビールを買い忘れるなんて千里さんがそんなミスを犯すだろうか。
もっと言えば、そんなに親しくもない俺と春樹を誘って夏祭りに来る必要があっただろうか。
それから、人気のない神社なんてオイシイ場所で、あの欲求に忠実な遊び人がじっとしていられる訳がない。
案の定。
石段を登りきるころ、目に入った光景に驚愕した俺は繋いだままの春樹の手を引っ張って、咄嗟に茂みに隠れた。
「え、な・・・!?」
びっくりして大きな声を出そうとした春樹の口を手のひらで塞ぐ。
それから、不満そうな春樹に、見ろとばかりに顎先でちょいちょいと二人の方をさした。
その先には
千里さんの足の中に座って甚平の前をはだけられ、胸と局部を弄られている佑真の姿があった。
何やってんだよアイツら!!
立ち入り禁止の古い神社とは言え、境内には一つだけ外灯があって、真っ暗な暗闇の中に佑真の白い肌がぼうっと照らし出されている。
こっちは真っ暗だから向こうからは見えないはずなのに、佑真の肩越しに千里さんと目が合った気がした。
綺麗な顔の彼は、悪魔みたいに妖しい笑みを浮かべる。
“見とけよ”
口の動きだけでそう言われた気がして、俺はぞくりと背中が寒くなった。
確かに、見せてやるって言っていた。
だけどまさか本気とは思わなかった。しかも、こんな場所で春樹と一緒にだなんて。
千里さんは佑真の耳元で何か囁いている。
低い囁きの内容までは聞き取れないけれど、佑真の高い喘ぎ声はここまで聞こえる位の距離。
匂い立つ淫靡な空気が、こちらにまで侵食してきそうだ。
千里さんは爪の先でかりかりと真っ赤に腫れ上がった佑真の胸の突起を刺激している。
熱い声を吐いて佑真は身動いだ。
あんなトコ、あんま触ったことなかったな。
・・・男でも感じたりするんだろうか。
もう片方の手は、膝までずらされたズボンの中へ伸ばされていて佑真のモノをゆるゆるとしごいているみたいだ。佑真のソコは先走りに濡れていて、弱い光りに照らされてぬらぬらと光っていた。
よくは見えないけれど、ゆるゆると上下させられているあたり、後ろもしっかり貫かれてるみたいだ。
耳元で囁かれたり、首筋を舐められたり、
佑真はその度に半開きの真っ赤な唇から甘い吐息と喘ぎを放ち、眉をひそめる。
唇の端から流れた唾液はそのまま糸をひいて露になった胸板へとおちていく。
一応千里さんのそれぞれの腕に手をやり、止めようとしてるみたいだけど力が入らないのか全く制止になんてなってない。
一言で言うと、
・・・めっちゃエロイ。
時折苦しそうに、かと思えば快感を耐えるみたいに眉を寄せ、涙に濡れた瞳は熱に浮かされ、焦点を飛ばす。
佑真、あんな顔するんだ。
千里さんの方はと言うと、佑真とは対照的にどこか余裕で、佑真の表情を見ながら満足そうに快感を煽っている。
ごくりと喉を鳴らした時だった。
ぽんぽんと腕をタップされて、春樹の口を押さえっぱなしだったことにやっと気づいた。
「あ、ごめ・・!!」
二人に聞こえないように小さく言って、慌てて口を解放する。
「なんだよ、なんだよアレ・・っ・!!」
春樹はあの淫靡な空間を顔を真っ赤にして、食い入るように見ていた。
・・・そんなに顔真っ赤にするくらいなら見なきゃいいのに。
「・・・何って、ナニだろ」
「オッサンみたいな返しすんな・・っ・!!」
こそこそ言い合ってる俺らをよそに、佑真と千里さんの世界は邪魔されることなく続いていく。
自然と春樹と繋いだ手に力が入ってしまう。
ふと、千里さんがちらりとこっちを見て笑った気がした。
「え、やっやだ、」
佑真の耳元で囁くと、嫌がる声がここまで響いた。手足をばたつかせて抵抗するが、あんまり意味を為してなくて
千里さんは乳首とちんこを解放したかと思うと、佑真の膝の裏に手をそえて、思いっきりこっちに向けて、ぐいっと持ち上げた。
途端にさっきまで隠れていた下半身が、ぼうっとした外灯に照らし出される。
繋がってるとこと、佑真の勃ってるちんこ
下半身を見せつけられるような体勢で
さらけ出されたソコは繋がってるトコ、丸見えだ。
見ていいの?いや、見せてるのか、
佑真のソコは千里さんのモノをすっかり奥まで飲み込んでいて、モノはびくびくして、ぬるぬる光っている。今にも弾けてしまいそうだ。
無理矢理に上下させられる度、千里さんの太いモノが出たり入ったりした。
こっちまでぐちゅぐちゅと音が聞こえてきそう。
端から見てるとこんな感じなのか。・・・エロイ。
ついでに千里さんがまた耳元で囁いている。
佑真は絶望感に満ち溢れた顔をして、おずおずと自分で自分の乳首に指を伸ばした。
くにくにと、まるで俺達に見せつけているみたいに自分の両方の小さい乳首をいじくる佑真。
きっと、最初は嫌々だったんだろうけど今では指示もなく勝手にくにくにと指を動かしている。
友達のエロイ顔なんかみたくないと思ってた。
だけど。
屈辱に堪え、自分の小さな突起を一生懸命いじくりながら快感を得ようとする佑真の恥態はなんというか正直言って下半身にクる。
春樹を盗み見ると、真っ赤になって小声で「うわー、うわー」とか呟くみたいに言っているのに、ちゃっかり下半身は反応してる。
ああもう、二人にあてられて俺までおかしくなりそうだ。
ちょっと位、いいよな?
俺は繋いだ手を外すと、春樹を後ろから抱き締めた。
「ちょ、しんや」
「しっ、ちょっとだけだから」
びくりとする春樹を嗜めて、俺は後ろから春樹のTシャツに手を忍び込ませ、胸の突起に指を伸ばす。
コレ、気持ち良いのかな・・・?
男だし感じないだろうと、今まであんまり触って来なかったけれど、
かり、と爪の先で刺激を与えてみる。
春樹はぴくんと震え、すぐに突起は硬くなった。
「ソコ、なんかへん、」
「きもちい?」
「わかんね・・っ」
触れるか触れないかでくすぐってみたり、ぐりぐり潰してみたり。
春樹はもどかしい刺激よりも、ちょっと痛いくらいの方が感じるらしい。
「ひあっ!!」
両手でつまんだ乳首を引っ張ると、高い声が漏れた。
声を洩らした本人が信じられないみたいで、ぱっと口を押さえる。
ああ、ココ好きなんだ。知らなかったな。
「声、我慢するの得意だろ?」
耳たぶにたくさん刺さったピアスをカリカリ舐めながら、俺は春樹に囁いた。
あ、ヤバイ。
スイッチ入りそう。
人気のない神社に、二組の粗い息づかいが響く。
圧し殺したみたいな佑真の高い喘ぎ声は途切れ途切れに聞こえてきて、俺まで煽る。
俺の指先に胸の突起を延々と弄られている春樹の肩越しに、外灯に写し出される二人を見やると、千里さんと目が合った気がした。
千里さんは、欲に浮かされた目でこっちを見て、美しい唇の端をつり上げ、妖しく笑う。
この人は・・っ
まんまと、策略にはまってしまった。
ちょっと癪だけど、確かにすげー興奮するわ、コレ。
俺は笑う千里さんに、ひきつった笑みで笑い返した。
まぁ、こっちは極端に暗いから向こうからは見えないだろうけど。
俺は片方の手を春樹のズボンの中に忍ばせた。
「ちょ、やめ・・!」
春樹はぴくりと体を震わし、泣きそうな声でそう言う。
無視してそのまま指を絡ませると、春樹の嫌がる理由がすぐに分かった。
「すっげーびちゃびちゃ。漏らした?」
「ちがっ、う・・・!!」
春樹のソコは先走りでぐしょぐしょに濡れそぼっていて、少し触るだけでぐちゃぐちゃ卑猥な音が響く。
尿道のあたりを円を描くみたいになぶると、とろりとまた溢れて俺の指を濡らす。
ちょっと擦ってやればすぐにイってしまいそう。
こんな興奮してんのか、・・・可愛い。
「春樹、見て」
「んあ?」
突起をなぶっていた手で春樹の顎を掴んで、無理矢理顔をあげさせる。
少し前のめりにさせて、もっと向こうがよく見えるように。
かさりと音を立てて、明かりの届く方へ。
きっと向こうからも見える位置なのだけれど、春樹は頭が回らないのか、もう殆ど抵抗しなかった。
「佑真すげー気持ち良さそう」
「ゆ、ま・・・!!」
佑真は千里さんのに貫かれ、びくびく震えながら白濁を吐き出していた。
焦点の合わない涙目。半開きの口。快感に浸る佑真は可愛いというか、エロイ。
「佑真、イってるね」
耳元で囁くみたいに言うと、春樹はぴくぴく腰を揺らした。
千里さんと、街灯の明かりに照らされた俺は肩越しに視線を交わす。
多分、今度は向こうからも見えている。
千里さんは佑真の耳元で、また何か囁くと、佑真がとうとうこっちを見て、目を見開いた。
多分、目が合ったんだろう、
「や、見んなぁ・っ・!!」
いやいやするみたいに、頭を振って目線を反らそうとする春樹の顎を無理矢理固定して、気持ちよさに喘いでとろんとした顔を二人に晒す。
千里さんは相変わらず美しい笑みを浮かべながら見学していて、佑真は顔を真っ赤にして、慌てて甚平の前を合わせ、体を隠しながらそれでも春樹の顔をガン見している。
「イき顔、二人に見てもらおっか」
「あ、やだっやだやだぁあ!!」
意地悪に囁きながらだらだら先走りを垂らす春樹のソレをごしごし擦ってやると、隠れている事を忘れたみたいに春樹は泣きながら喘いだ。
・・・萎えてない。
むしろ。
「見られて興奮してる?」
「ちがっ、う、ちが」
「いいよ、見られながらイケよ」
そう言ってから春樹の肩を噛むと、
「あああっあ、あ!」
春樹はそのまま、地べたに呆気なく白濁を吐き出した。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「さいっあく!!!」
「マジで死ねよ!」
一件が終わった後。
俺と千里さんは、顔を真っ赤にした春樹と佑真に罵声を浴びせられていた。
「調子に乗りましたごめんなさい!!!」
俺はへこへこと二人に謝るが、千里さんはどこ吹く風で一仕事終えたみたいにタバコをふかし、缶ビールを開けている。
元はと言えばあんたのせいだろ!!
一緒に謝れよ!!
「いーじゃん、気持ち良かったんだから」
千里さんはビールを煽りながら平然と言った。
なんなんだろうこの無駄に肝の座ってる感じは。
「そーゆう問題じゃ・・!」
「次どんな顔で会えばいいんだよ!!」
佑真が食って掛かると、春樹も加勢に加わる。
当たり前だ。
だけど、きゃんきゃん怒る二人に、千里さんは鬱陶しそうな顔をすると言いきった。
「佑真も可愛いかったし、春樹君のイき顔も可愛かったよ。今度は一緒にし」
「死ねっ!!!!」
春樹が投げた虫除けスプレーの缶は、パコンと良い音をさせて、見事に千里さんの頭にクリーンヒットした。
・・・痛そう。
「佑真、ファミレス寄って帰ろ。金あるし」
「・・・うん。ほっとこ」
春樹と佑真は、俺と千里さんを残して、二人並んで帰って行ってしまった。
もちろん、殆ど残ったままのお釣りは千里さんの手元に返されることはなかった。
「いってぇ」
「・・・自業自得だと思いますケド」
二人残された俺と千里さんはビールを飲んでいた。
頭をさする千里さんと、はぁ、と深いため息をついて落ち込む俺。
ああ、どうやって春樹の機嫌とろう。
「あんなに怒んなくてもいいじゃん」
顔に当たったらどうするつもりなんだよ
子供が拗ねるみたいに愚痴りながら、千里さんは言った。
「あー、そっスね」
何か言うのも面倒で、俺は適当に相槌をうちながらビールを煽る。
少し、無言。
その後、千里さんはおもむろに言った。
「お前の恋人、春樹君だっけ?」
「はぁ、」
「・・・泣かせたくなるの解るわ」
「・・・あげませんよ」
「一口でいいから」
「ダメですってば」
「・・・・けち」
俺達は二人揃ってビールの缶を開けた。
大きな花火が、夜空に上がった。
春樹、許してくれるかな。
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