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だってそういうことでしょう
用法容量を守って(C×Y)※
千里×佑真?
拘束/媚薬/がまんなど
佑真が千里をやっつけようとする話


続・親の顔が見てみたいの後


「これでいい?」


「そ、そうですね。」


千里さんの部屋。
上半身だけ剥いて、動かせないようにベッドのパイプに縛り付けた両手首。
とりあえず、準備は整った。


「・・・やばい。絶景」


「これ別に罰ゲームになってないよね?」


「これからです」


千里さんが首を傾げるのを聞き流した。
いつかの罰ゲーム。
何でも好きなことをさせてあげるって条件で、悩んだ末に俺が選んだのは


「今日はいつもされてることの仕返しですからね!」


焦らして焦らして焦らしまくってやる。




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




仕返しと言っても俺と千里さんの間にはちょっとやそっとじゃ埋められない経験値の差がある。
別に千里さんのナカに突っ込む気はないし。

ってことで。

あの人の助言通り、小さな瓶をあけて口に含んだ。甘ったるくて不健康な味がする。
・・・確か、半分。
あ、全部開けちゃった。まぁいいか。
それから動けない千里さんに口づけて、口の中のものを全部流し込む。

舌を絡ませると、千里さんは渋い顔をしたけれど文句は言わずに飲み干した。


「なにこれ。凄い味なんだけど」


「海斗さんからもらったやつ」


海斗さんの名前が出た瞬間、げ、と千里さんが明らかに嫌そうな顔をする。

そう。
経験値の差を埋めるために俺が助言を貰ったのはやっぱり海斗さんだ。


「ごめん。分量多かった」


「ごめんじゃねえよ飲んじゃったじゃん。変なもん入ってないだろうな」


「・・・さあ?」


だって海斗さんからもらったやつだし。俺は知らない。
まぁ媚薬だし、確実に変なものは入っているだろうけれど。


「あとは30分くらい放置したら効くらしいです」


「お前後先考えて行動しろよ。このまま30分放置って俺超暇じゃん」


「あ、そうか!先に飲ませとけばよかった!」


・・・どうも緊張感に欠ける。
もっと、普段千里さんが俺にするみたいに意地悪でエロい感じにしたいのに。
やっぱり慣れない事はするもんじゃないな。

・・・これからどうしよう。

千里さんはいつもどうしてたっけ?
そういえば海斗さんからなんか助言をもらってた気が。


「あ、そうだ」


「何?」


「じゃーん」


取り出したのはついでに海斗さんから渡されたラッピングする用の細いリボン。見た瞬間、千里さんの顔色が変わったのを俺は見逃さなかった。


「待って、ちょっと冷静になろう」


「俺はそこそこ冷静です」


制止を聞き流して、千里さんのズボンの前のチャックを下ろす
萎えたそれを指先で撫でると、緩く芯を持ち始めた。


「ちょ、」


そのまま軽く上下すると、千里さんは焦って体を捩って逃げようとする。
手首を縛っているとはいえ、やっぱり力は俺よりも強いから中々大人しくさせるのも一苦労だったけれど。
それでも何度か刺激を与えてやると、目の前でみるみる硬くなっていく。


「待てって!」


「何でも言うこと聞くって言ったでしょ」


それを言われると弱いらしい。目の下をピクピク痙攣されながら大人しくなった千里さん。

半勃ちのモノの根元を蝶結びでぎゅっと縛った。

これで、出せない、はず。


「っ」


「痛くないですか」


「っこれ、海斗の入れ知恵だろ、悪趣味すぎる」


「内緒です。今日は良く喋りますね」


千里さんの息が荒い。薬が効いてきたのかもしれない。
まあ間違えて2倍の量にしちゃったし当然か。

よし。これからが勝負だ。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ぴちゃぴちゃと音を立てながら、千里さんの舌に自分の舌を絡ませる。
気持ちいいんだろうか。それとも苦しいんだろうか。
時折切なげに眉をひそめて、息を荒くする千里さんは色っぽい。
ついでにモノも痛そうなくらいにパンパンで、恨めしそうに俺を見ては舌を追う。
いつもはキスだけでこんなになることなんて無いから、二倍量の媚薬は効きすぎるほどに聞いているらしい。
動脈をなぞるみたいに首筋に舌を這わすと、汗ばんでいてしょっぱかった。


「ふ、」


「こ、声だしていいんですよっ!」


「俺が喘ぐとか気持ち悪いだろ」


S役にしては我ながらたどたどしい責め方の俺と、M役にしては可愛くない千里さん。

気持ち悪くないってば。
ホントはもっと、声とか聞きたいのに。
気持ちよくてどろどろになってしまう千里さんが見たいのに。

そのまま乳首を吸ってみる。
普段は触っても全く反応しないけれど


「感じる?」


「やめろってくすぐったい」


千里さんが身をよじる。逃がさないようにと押さえつけようとして、ちょっと驚いた。
あまりにも簡単に千里さんの体が言うことをきいてしまったからだ。

俺よりも力が強いはずなのに。
というか、俺も必死で気付かなかったけれど。
あらためて見ればさっきから吐息が甘いし、熱い。呼吸も不揃いで、頬も赤いし熱に浮かされているみたいな。


「・・・もしかして力入んないの?」


「・・・」


千里さんは黙りこくってばつの悪い顔をしていたけれど、それが答えだった。


「・・・クスリ、きいてるんですね」


「悔しいけど、びっくりするくらいに効いてる」


余裕が無いのを隠すみたいに良く喋る。
・・・やばい、どうしよう。
楽しくなってきた。


「乳首で感じれるようになりましょ!」


「あーもう、無理だって!」


しつこく片方を指でなぶって、もう片方を唇で吸う。
千里さんは体をよじるだけで抵抗すらしない。・・・いや、出来ないのかも知れないけれど。

感じているのかは分からないけれど、ちゃんと立ってるし。
それに音を立てて吸うとピクピク反応するし。


「も、いいから、下触って」


10分くらいたっただろうか。
荒い息のまま掠れた声で言われると、どくりと心臓が音を立てた。
千里さんの切羽詰ったおねだりとか。
ヒモでせき止められたままのモノは痛そうなぐらいにぱんぱんになっていて、先走りだけがたらたら垂れる。
見てるこっちが苦しいくらいだ。


「げ、げんかいですか?」


「は、も、むり」


どうしよう。もっと我慢させるつもりだったのに
このまま触ってあげてもいいけれど。それじゃ・・・あ。そうだ。


「か、かわいくおねだりしてくりぇ、してくれるならいいですよ!」


噛んだ。

・・・俺がこんなこと言う日がくるなんて。
どぎまぎしながら多少の罪悪感と一緒に言うと、千里さんはふっと笑った。


「いつもの仕返し?」


「そ、そうです!」


千里さんの声が、ぐっと甘くなった。


「佑真、さわって、おねがい」


ああ、やば。
なんだこれ。破壊力がすごい。


「しょ、しょうがないですね!」


動揺してるのがバレないように呟きながら
縛ったまんまのモノの先を、ちろりと舐めてみた。
独特な味。

千里さんはびくりと腰を跳ねさせて声を我慢しているのか唇を噛み締めている。
ときどき洩れる荒い息だけが俺のなけなしのS心をいたずらに煽っていく。
声、聞きたい。
そのまま口に含むと、千里さんは小さく息を漏らした。


「はっ、」


「ひもちいい?」


「そ、こで喋んな!」


ぎしぎしとベッドがきしむ。千里さんの顔にはいつもの余裕なんて無い。
楽しい。
のどの奥までくわえて、縛っているのなんかお構い無しに音を立てて吸ってみると


「ふっ、」


そのたびに千里さんの潤んだ目の焦点が何度も合わなくなって色っぽかった。


「いきたい?」


千里さんはこくこくと素直に頷いた。こんなに必死とか。

なにこれ。

ちょっと、かわいい。
なんだろう。ぞくぞくする。コレがS心ってやつか。
千里さんのモノを舐めながら、自分の後ろに指を伸ばした。
これ、ちょっと変態じみてる。
だけど煽るって決めたし。
それになにより、さっきからナカがうずいてしょうがない。


「ど、どこでいきたいですか?」


「・・・っま」


ぐちゃぐちゃと性急に自分のアナをほぐしながら聞いてるんだから、世話は無いだろうけど


「っ、ど、どうすればいいか、分かる、でしょっ」


精一杯の煽り。
ちょっとの罪悪感と、頭の中を駆け巡るゾクゾク感。
千里さんはいつもこんな気分だったのか。

余裕のない恋人は自嘲気味に笑う。

どうしよう。これ、


「ゆーまのナカで、せーし出させて」


だめだ。刺激が強い。





「ふ、あっ、おっき、」


膝立ちでまだほぐれきっていないソコを千里さんのモノに当てて、腰を落とす。
先だけを飲み込んで軽く揺らすと千里さんは唇を噛み締めたまま目をぎゅっと瞑った。
いつもより熱くて、固い。
意識的に声を出して、煽って、まあそんなことしなくても俺はもうどろどろなんだけれど。

そのまま腰を下ろしてしまえばずぶずぶと飲み込んでしまいそうだったけれど、それをしてしまうとたぶん俺も頭が真っ白になるから、もったいなくて
もうちょっと余裕の無い千里さんを見ていたい。


「っ、千里さん、ってこーゆうのでも興奮するんですか」


「っ、よゆーで興奮するね、」


「ホント、変態ですね」


「俺が変態なら、お前も変態だよ」


否定できない。一瞬見せた千里さんの瞳の、嗜虐的な色にゾクゾクする。

やっぱり俺はSにはなれないみたいだ。
変態とか言われてすげー興奮してるんだから。
膝立ちで、先だけをくわえこんだまま、千里さんのモノに指を伸ばした。

あーやば。これほんと笑えない。

ホント変態みたい。

千里さんのモノに食い込むリボンの先を引っ張る。


「あっ、ちょっ、まっ」


千里さんの声が柄にもなくうわずるのが酷く欲を煽って、


「ナカで、いきたいんでしょ」


「っあ"!っあ、」


そのままリボンをほどいてやると、千里さんは小さく声を洩らしながら、俺のナカの浅いところでせき止められていた精液をだらだらと垂れ流した。

触んなくてもイくとか。

思ったよりもこの人は我慢していたらしい。

浅いところでいつもより量の多い精液が溜まってるのが分かる。
少し腰を浮かすと、隙間から千里さんのモノに、ナカに出された精液が伝って、垂れていく。


精液を吐き出したすぐ後でも、千里さんのモノは固いままで、渇いた下唇を舐めた。

そろそろ俺も、限界だ。

ナカから伝った精液は千里さんのモノを汚して、ぬるぬるして、潤滑液みたいな役割も果たしている。


「満足っ、させ、てあげ、ますから」


「あ、っ」


腰を落としてずぶずぶと、全部飲み込むと千里さんは目を閉じたままぐったりしていた。
イッたばっかだし、辛いのかもしれない。


「佑真、お願い。これはずして」


動こうとした矢先、千里さんが濡れた声で見上げて言う。

どきりとした。

頬は上気しているし髪は乱れて髪を半分隠しているし、涙目で、ものすごく色っぽいおねだりで。
こんな顔初めてだ。天使に見えてきた。
こんな恋人にこんなおねだりされたら断れる奴なんていないんじゃないかと思う。

体に力も入らないみたいで、
もう抵抗も出来なさそうだし。
せめて拘束くらい


「はやく」


「あ、ちょ、ちょっと待ってください!」


ナカに入ったまま、慌てて腕を伸ばして、もつれる指でなんとか手首の拘束を外した瞬間、


「へ?」


視界が反転した。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



さっきまで見下ろしていたはずの千里さんが上にいる。
ついでにその向こうには天井が見える。

何?何が起こった?


「え、ちょっ、待って!?なにこれ!!?」


いきなりずくりと奥を突くナカのモノ。


「ひぐっ!!」


「あー、きつかった」


鬱陶しげに汗で濡れた髪をかきあげた千里さんの顔はさっきまでが嘘のように、もはや見慣れた表情になっていた。


「でもさすがに海斗使うのは焦ったかな」


「あっ、なん、で」


俺を組み敷いて、千里さんが吐き捨てる。


「たまには面白いかなと思ったけど」

やばい。


「やっぱ佑真で遊ぶ方が楽しいかなって」


にこりと笑う恋人は悪魔みたいな顔をしていた。
やばい。やばい。ほんとやばい。


「満足させてくれるんだろ?」


さっきまで濡れていたはずの目には嗜虐的な色しかない。
さぁ、っと血が引いていった。
ゾクゾクを通り越して、寒気がする。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「はっ、やらぁっ、もうむり、むりだからぁっ!」


何度目か分からない空イキ。
ていうかイッてるのかイッてないのかの境目もよく分かんなくなってきた。

拘束していたはずの紐は今は俺の手首に繋がれていて、逃げることさえ叶わない。
ついでにリボンも結ばれていて、空イキしか出来なくて。
結局こうなるんだ。俺って多分こうなる運命なんだ。
頭の中がぼうっとして訳の分からないことばかり頭に浮かぶ。



「海斗さ、コレなんの薬?」


『え、よく効くって評判の、例のアレ。』


何度か出してやっと落ち着いて来たらしい千里さんは片手に媚薬の瓶を持って、腰を振りながら能天気に海斗さんと電話していて、


「これ効きすぎ。何回ヤってもたったままで気持ち悪いんだけど」


『・・・そんなに強くはないはずだけど。ちゃんと二人分にわけて飲んだ?』


「二人分?」


「あ"っあ"っあああっ!!」


千里さんが奥の奥に力任せに叩き付けるから、また、


『さっきからお前んとこの、後ろでキャンキャンうるさいよ。』


「あー、ごめん。分量の計算も出来ない駄犬だったみたい」


『・・・ああ、そう』


海斗さんが聞いてるだとか、もうそんなのどうでも良かった。
暴力的な快感をやりすごすのに必死で、それどころじゃない。
ナカは何度出されたか分からない白濁でぐちゃぐちゃで、気持ち悪いしもうわけわかんない


「静かにしろよ」


「も、ゆるして!ゆるしでぇっ!!もういきたくなっ、」


『・・・可哀想に。まぁこうなるだろうと思ってたけど。』


「あと2、3回かな。まぁ佑真は何回イくか知らないけど」


絶望的な会話に、血の気が引いていくのが自分でも分かった。


「も、おがしぐなるからっ」


もう絶対、海斗さんには助言を頼まない。


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