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だってそういうことでしょう
受難は続く(K×N)微※
海斗×直人
無理矢理/本番無し


秘め事は白い雪の中で、の後



「っ、やめっ!んむっ」


制止を促した必死の言葉は唇で塞がれる。
煙草の匂いのする舌が、固く閉ざしていたはずの唇をこじ開けて、歯列をなぞった。

誰もいない教室には、荒い息と、ぴちゃぴちゃと水音だけが響く。

やっと解放された唇に安心したのも束の間、
ぐっと膝でモノに圧力がかけられて背筋に悪寒が走る。
思わずぎゅっと閉じた目を見開くと、下唇を舐める美しすぎる彼の顔がそこにあった。



「直人君、好きだよ」





 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



何故俺が選ばれたのかも分からないまま、単位をあげるから、という甘い言葉に唆されて、大学創立50年祭実行委員会とかいう訳の分からない組織に属したのがそもそもの間違いだった。
聞けば教授が数名と、生徒の中から何名か代表者を選出して、創立50年祭とか言う大々的な会の実行にあたるらしい。
けれどふたを開けてみれば一回生で選ばれたのは俺一人で。
この会の代表があのハゲ教授だと知ったときには正直納得すると同時に背筋が凍った。
俺はどうやらあのハゲ教授に相当気に入られているらしい。
そして、あのハゲ教授がやりやすい生徒を選んでいるのだとしたら、当然そこには。


「好きって言い続けたら、その内直人君もほだされるんじゃないかと思うんだけど」


どう思う?
海斗さんはぐり、と膝で刺激を与えながらくすりと笑った。

そんなこと、本人に聞くな。

一回目の会議の後、残って教室の片付けをやらされている最中。
俺は海斗さんに壁まで追い詰められて、見事に逃げ場をなくしている。


「離せよ、っ」


押し退けようとした腕は一纏めにされて、壁に縫い止められていた。
無理な体勢で力が思うように入らなくて、海斗さんはびくともしない。


「嫌々引き受けたけど、正解だったな。直人君がいるなんて」


「俺は、っ最悪」


海斗さんの指が、片手で器用にズボンのベルトを外していく。
せめてもの抵抗に思いきり睨み付けると、彼はくすりと笑った。


「大人しくしてれば痛い事はしないよ」


まるっきり強姦魔のセリフだ。


「俺の事、好きなんじゃなかったのかよ」


「好きだから気持ち良くしてやろうとしてんだよ」


ベルトが外されて、指が萎えたモノに触れる。


「やめっ」


「ああ、でも。あんまりめんどくさいと握り潰しちゃうかもな」


「っ、!」


こんなの、好きな人にやることじゃない。
ただの脅しだ。
モノをぎゅっと握られて、背筋が凍った。
海斗さんの細い指は、そのままやわやわとモノに刺激を与え始める。


「くち。舌出して」


「っ、」


「早く」


腕も纏められて、急所まで握られていては抵抗なんてできない。
相変わらず目だけは睨み付けたまま言われた通りに舌を伸ばすと、海斗さんの顔が近付いた。
舌先を舐められたかと思うとすぐに絡めとられて、あっという間に深いキスに変わる。


「ふっ、っう、」


口内に入り込んだ海斗さんの舌は思いの外優しくて熱くて。
絡めとられて、ぬるりと表面をなぞる。
この人、キス、上手い。

男のくせに細い指は絡み付いてゆっくりモノを上下して、快感を揺り起こそうとする。
確実にイイトコロを撫で上げて、積み上げられていく。

やっと舌を解放されると、唾液が糸をひいた。

いつの間にか固くなったモノを触って、海斗さんはくすりと笑った。


「生理現象だから、っ!」


「分かってるよ」


顔を背ける俺に、海斗さんは苦笑して首筋に顔を埋めた。
茶色の髪の毛が鼻先を掠める。
ふわりと香水の香りがする。

耳に軽く息を吹き掛けられるとぞわぞわと背筋が逆立つ。


「ふっ、」


「かわいい。耳弱いの?」


「っうる、さい!」


そのまま耳たぶに唇が触れる。
心臓が跳ねる。


「っ、気持ちわる、やめ、」


舌を這わされるとぴちゃぴちゃと、卑猥な音が大音量で耳元で響いて、ぞくぞくと体中の毛が逆立った。
モノは相変わらず刺激を与えられ続けているし、男同士だからイイトコロがわかるらしい。当然かも知れないけれど、正直言って女の子よりも全然上手い。

そのままずっと擦られ続けて、もう限界だ。

気を抜いたらイってしまう。

気をそらそうとするのに、ただでさえ敏感な耳を音を立てて舐め上げられるともう無理で


「体は正直みたいだけど」


「っ、AV見すぎ、だろ」


「一回言ってみたかったんだよね」


へら、と耳元で囁かれ、くすくす笑われる。

絶対にわざとだろってくらいに音を立てて、息を吹き掛け、舐められる。


「やめ、っ」


俺の反応を確かめながら、海斗さんはモノを指で愛撫して、次第に追い詰めていく。
嫌だ。絶対嫌なのに


「っ、も、やめろ、」


「イきそう?」


「嫌、だ」


この人の指にイかされるのなんかごめんだ。
俺が必死で我慢するのを嘲笑うみたいに、いつの間にか探し当てたらしい一番感じるところを淡々と責め立てる。

駄目だ。イきたくないのに。
こんなの、っ


「直人君、好きだよ」


「っ、んうっ!!」


耳元で囁かれた瞬間、頭が真っ白になった。力が抜けた拍子にびくりと腰が跳ねる。
モノがびゅくりと欲を吐き出すのを、海斗さんの指が最後の一滴まで絞り出すみたいに、緩く上下する。

やばい、頭まわんね

やっと手首が解放されると、力が入らなくてへなへなと膝から崩れ落ちてしまった。


「・・・っ」


「かーわい」


「っ、ふざけ、んな」


息も荒く座り込んだまま海斗さんを見上げ、睨み付ける。

海斗さんは、見せつけるみたいに、俺ので汚れた指先を真っ赤な舌でぺろりと舐めていた。
彼の目の色は冷たくて、鬼畜じみた顔で俺を見下ろして笑う。

引くぐらいに嗜虐心丸出しな顔が嫌だった。
最近抜いてなかったせいかすげー出たのも嫌だった。

けれど何より、この人の声でイってしまうなんて最悪だ。


「夜ご飯、ラーメンとかどう?」


「誰が一緒にいくか!」


顔が熱い。

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