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だってそういうことでしょう
進藤佑真の大失態(C×Y)※
千里×佑真
フェラ/我慢


大事なのはそう、の後


付き合い初めて二週間ほどの事だっただろうか。


俺と千里さんは珍しく俺の部屋でくつろいでいた。


自他共に認める変態的な俺の恋人は、いつでも手の届く場所に色んな道具を置いておきたいとかで自分の部屋でヤりたがる。

大学はまだ夏休みで、バイト以外用事のない俺達はほぼ毎日くらいにセックスしてるから、
必然的にほぼ毎日千里さんの部屋に入り浸っていた。



幸いまだそれほど変態な事はされてないけれど、

『たまには千里さんの趣味に付き合うこと』

なんて条件を承諾してしまったからには今後そう言うことを要求されるんだろうか。


変態的なこと、よく分からないけれど、その、例えば道具とか使われたりするんだろうか・・・


「なぁ」


きっと、彼は経験豊富で、俺が知らないようなことを

・・・・っ


「なぁ、ペンとかある?」


かぁ、
いかがわしい妄想を脳内で繰り広げてた頃、
携帯電話とスケジュール帳のにらめっこをしていた千里さんの声で現実に引き戻された。


ああ、ペンね、ペン。


「あ、ああ多分その引き出しに」


ベッドサイドの引き出しを指差す。

りょーかい、そう言って引き出しを開ける千里さん。

千里さんの背中をぼうっと見ながら考える。

最近変だ。
気付いたら千里さんとか、セックスとか、そんな事ばかり考えてて。
発情期ってやつだろうか?

まぁ、俺はまだ相変わらず童貞のままだけど



って


・・・・あれ?
なんか忘れちゃいけないことを忘れてるような。



「なにこれ」



がさごそとペンを探していた千里さんの動きが止まった。


・・・はっ!!!!!


「待って待って待って待って!!!!」


慌てて千里さんに飛びかかるけれど


「お前童貞だったの?」


遅かった。
長い指先で銀色の包みをつまむ千里さんが振り返る。

その銀色の表面には“童貞卒業オメデト”と、ハートマークまでつけてマジックでそう書かれていて。

背中に冷や汗が伝った。

いつだったか信也にふざけて渡されたコンドーム。
結局しまいこんだまま忘れてた。


千里さんはにやにやと嫌な笑みを浮かべながら俺を見てる。


ぞくり


間に合わなかった。



 ̄ ̄ ̄ ̄


「童貞なんだ。ふーん」


千里さんは妖しい笑みを浮かべながら距離を詰める。

あ、この感じは、

ずくり

下半身に血が流れ始めるのがわかった。


「待って、千里さんまだ真っ昼間・・・」


口では制止を訴えるけれど、緩く頭を持ち上げ始めた性欲は正直だ。

いつの間にか、下半身が反応してる。

こんな、俺ホントどうしちゃったんだろう、


「真っ昼間から、何?」


千里さんはくすりと笑いながら俺のモノへと手を伸ばした。


「期待しちゃってる?」


固さを確かめるみたいに服の上から指先でなぞられて、俺は目を瞑ってふるりと震えた。


「童貞のくせに、やーらしい」


かぁ、と体が熱くなる。

千里さんのスイッチが入るのが分かった。







「あ、千里さん、も、・・っ」


千里さんは上下きっちり服を着たままだっていうのに、俺は一人靴下だけ履いたまま真っ裸に剥かれて部屋の真ん中に気をつけの状態で立たされている。

俺の正面には跪く千里さん。
俺のモノを口で責める。
千里さんを見下ろすこんな体勢。こんなの滅多にない。俺のを舐めながら見上げる美形は背徳的で目に毒だ。


あ、そんな、吸ったら


「んんっ・・!!」


「だめだってば」


出そうになったモノの根本をぐっと握られて、口を離されて寸止め。

まただ、
もう何回もはこんなことを繰り返されていて。
イきたくてもイけないもどかしさに頭がおかしくなりそう。


あのあと、
童貞だから早漏なんだな、と勝手に結論付けて勝手に納得した千里さんは

早漏を直す訓練と称して俺のモノを弄んだ。

・・・・早漏じゃないもん。多分。


「あ、あ、ああっ」


「我慢我慢」


根本を握られたまま、ゴツゴツした指で尿道の辺りをぐりぐり撫でられると火花が散りそうだ。

イきたい、イけない

口では練習なんて言ってるくせに、こんなのただの拷問だ。


「も、むり、・・っから、ちさとさん、」


イかせてくれ、何度もそう懇願してるのに彼は意地悪な笑みを浮かべるだけで、とっくに限界なんて超えている俺の腰はがくがく震える。

なんとか刺激から逃れようと、勝手に体が前屈みになるのを腰に回された千里さんの腕が許さない。



「深呼吸は?」


「はっあ・・・はぁ、っ、」


イきそうになったら深呼吸しろ、
千里さんの指示に素直に従って呼吸を整える。

ほどなくして根本を掴んでいた指がゆっくりほどかれた。
先端からはだらだらと先走り。きっと酷いことになっているのを直視する勇気はない。

あと一回でも強く擦ってくれたらイケるのに
はぁはぁと洗い呼吸のまま千里さんを恨めしげに見つめる。

だしたい
だしたい
だしたいだしたい。


無意識のうちに自分のモノへと伸びる指。

千里さんはそれを目ざとく見咎めると、手はココ、とまた気をつけの位置へ。


「堪え性のない体だよな。童貞で淫乱ってどういうことだよ」


千里さんはそう言って俺をくすくすと笑う。
千里さんの指に、垂らした先走りを擦り付けられるように撫でられると、開きっぱなしになった口から小さく喘ぎが洩れた。


そのまま、その人差し指は俺の後のアナにあてがわれる。


つぷり。


指一本くらいなら抵抗無く受け入れるようになってしまった俺の体。

頭ではこんなの嫌だ、って思うのに
ああもう、なんだよこれ。
体はぞくぞくと期待してる。

ずずず、ゆっくり入ってきた指はナカを探るみたいにして内壁を押し広げる。

その間も千里さんの舌は俺のモノを下から上にくすぐるように愛撫していて、

後ろと前から与えられる快感に、もう何がなんだかわからない。


「あ、あああああッ!!!」


不意に千里さんの指が俺のイイトコロをぐちりと音をたてて押した。

あまりの快感に火花が散る。


「く、ぁッ!!!」


「ちょ、待っ!」


立っていられなくて俺は思わず千里さんの髪の毛を掴んでいた。

それから、


びゅくり、


「あっ、なんで・・・そんな、」


びゅく、びゅく。


止まらない、


直接強い刺激を与えられたわけじゃないのに

前立腺を押されただけで精液を吐き出していた。



「や、あぁ」


こんなの、俺の体じゃない。


「はぁ、はぁ、」


頭が真っ白になる。

溜め込んでいたものを吐き出した快感はいつにも増して、長く長く。


「ひいっ!」


そのまま意識を手放してしまいそうになった時だ。
イイトコロ、を再びぐい、となぶられて強制的に引き戻された。


はっ・・・!!

我に返って千里さんを、ぱっと見下ろした。



「俺に顔射とかいい度胸してんな」



顔を上げた千里さんには
ああもう、

鼻から頬の辺りにかけてベットリと俺が放った白濁液にまみれていて。

うっとおしそうに千里さんはそれを拭って“あーあ、”と呟く。


やばいやばいやばいやばい

顔から血の気が引いた。


「ご、ごめんなさ」


「いいよ、そんだけ気持ちよかったって事だもんな童貞だし」


必死で謝った俺の言葉は、ティッシュで顔を拭く千里さんに遮られる。

優しい台詞、優しい笑顔とは裏腹に目は笑ってない。
それどころか目の下がぴくぴく痙攣してる。

ごごごごご、って擬音が聞こえそうだ。


これは、ホントにやばい。


「わ、わざとじゃな・・!!!」


「分かってるよね?」


千里さんは笑顔のまま、黒マジックで落書きされた銀色の包みをびっと開いていた。


・・・その後俺が大変な目に合ったのは言うまでもない。





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