「愉快な学校へようこそ」
―私は用務員。
この学校に雇われてもう４年は経つだろうか。
用務員の仕事は基本的には清掃や壊れた箇所の修復作業などなど。
だがしかし、ただ行うのではつまらない。
私の工夫１つで学校は一種のテーマパークになるだろう。
では、私が工夫した箇所をいくつかご紹介しよう。
『非常階段』
学校の外付けになっているこの階段。
実は、密かに定期的に油を塗っている。
ついこの間の避難訓練の際に海鼠くんが滑って３階から飛んでいったが、海鼠くんは頑丈なので問題なし。
いやあ、愉快だ。
『屋上の柵』
必ず屋上には落下防止の柵があるのだが、一部分のネジをわざと錆びたネジに換えた。
見事、熊井先生が落ちかけたが、ネジが老朽化で折れた事になっており、まだ私だとはバレていない。
いやあ、愉快だ。
『保健室』
たまに保健室に行ってなつき先生と話をするんだが、なつき先生が席を外した時にベッドの足にローラーとモーターを付けた。
昨日、熊井先生がベッドを利用したらしいが、動き出してかなり慌てたらしい。
あの後追いかけられたが、階段の一番下に仕掛けたローラーボードに乗ってどこか行ってしまった。
いやあ、愉快だ。
とまあ、他にもあるがそれはまた別の機会に。
では、愉快な学校ライフを。
著：用務員
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