鍵の在処は忘却の、
私、何か大切な事を忘れている気がする。
絶対に忘れちゃいけない記憶。
思いだそうとすると、心が今まで感じた事の無い気持ちで溢れていく。
だけど、思い出すには至らない。
「……せつな」
「何ですか?」
「私、何か大切な事を忘れてないかな」
「というと?」
「私、せつなの……いえ、プルートの事で何か大切な事を一つ過去に置き忘れた気がするの」
せつなは、表情一つ変えずカップの縁に唇を寄せた。
そして、少量コーヒーを飲むと、一息置いて私の目を見る。
「………何もありませんよ。
あるとしてもそれは……思い出す必要はないでしょう」
隠している。
私の中のサターンが、そう叫んだ。
だけど私は、それを知る事に少なからず恐怖した。
「じゃあいいわ」
それを知れば、この今の関係が全て変わってしまう予感がして。
*****
忘れているものそれは!!!?←うわ
まだ好きになる手前の手前の手前です。
誰かが記憶操作したのか、はたまた何度も転生を行ってしまったせいで記憶が破損したのか。
どっちかな〜……。
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