5.新婚


「ん…」


目覚ましが鳴る前に目が覚めるのは、高校生のときから変わらない
でも一応かけておかないと不安になる


「8時か、…」


今日は日曜日だから仕事は休み
それにも関わらずダブルベットには俺一人

葉月は相変わらず起きるのが早い
高校生のときは朝練があったから納得できたけど、引退してからも葉月の起床時
間はずっと変わらない


「起きる、かぁ」


ぐー、っと伸びてからベットをおりる
たんすにしまってあった適当な服を取り着替える

リビングの扉を開ければ朝食の匂いが俺の鼻をくすぐる


「おはよ、葉月」

「あ、孝介、おは…」


返事を聞く前に唇を塞ぐ
触れるだけのキスをすれば顔を紅く染める葉月


「可愛い」

「ふ、不意打ちはダメって言ってるでしょ!」


耳まで真っ赤にしながら言われても説得力がない
逆に、そんな可愛い顔で言われたらもっといじめたくなる


「葉月、こっちおいで」

「なに…?」


キッチンからしぶしぶ俺の方に来た葉月をソファに座らせる
きょとんと見つめられた


「ヤりたい」

「は…?」


ドサッ、っと葉月をソファに押し倒す


「ちょ、まだ……明るいっ…!!」

「だいじょーぶだって」

「今日は買い物付き合ってくれる約束でしょ!」

「あー…、後でよくね?」

「先、買い物行く!」

「…じゃあ、帰ってきたらヤっていんだ?」

「な゛…」

「じゃあ買い物行くか」

「そんなこと言ってない!」


押し倒していた葉月の前からどいて買い物へ行く準備を始める


「行かねーの?」

「い、いくっ」


バタバタと葉月も準備を始めた

昔みたいに、とはいかないけど、前より良くなったことも沢山ある
結婚してよかったって心から思ってるよ、葉月





(永遠の愛を誓う)





 

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