野々宮葉月西浦高校2年9組、血液型はB型。好きな食べ物はカレー、嫌いな食べ物特になし、趣味は昼寝と読書。好きなことはバレー嫌いなことは勉強。女子バレーボール部部長。成績は下から数えて30番目、運動能力は学年1位。髪は茶色いショートカット、顔は特別可愛いわけでも不細工なわけでもない。そんな私の好きな人は…
「いずみー、今日の練習ってさー」
同じクラスで野球部の泉孝介。成績は普通(多分私よりも良い)運動能力は高め。性格は少し冷たいところもあるが根は優しい。なによりとても顔が良い。私の記憶が正しければ一週間に一度は女の子に呼び出されているプレイボーイだ。私と彼の接点は同じクラスということ以外なにもない。一度だけ名前を呼んだことがあるけど、きちんと話したことはまだない。
「葉月先輩っ」
「んー?」
「今日の部活なんですけど…」
きっと、この恋は実らない。わかってても諦めないのは告白する気がないから。眺めて片思いするのは私の自由だし、付き合うという結果を求めていないのだからこのままの距離で十分。
「(本当は彼女希望、だけどね)」
彼が彼女に恋をするまであと5ヶ月
(今の彼女には予想もしなかった未来が待ってる)
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