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幸せな一日


1771hitキリリク 夏希様へ






ショコラは、ぼーっとしがちなマッドマン。

のんびりなショコラは、今日はどういった一日を過ごすのでしょうか。


〜幸せな一日〜






「ショコラ!
早く教室に行かねぇと、授業始まっちまうぜ!」

「えー、でもー。」


ショコラは、ゆっくり廊下を歩いていた。

元気いっぱいで行動派のキルシュと違い、のんびりマイペースな性格なのだ。

キルシュの後ろには、セサミがいた。


「兄貴の言う通りだぜ!世の中急ぐもんだぜ!」

「ショコラは、君達と違って体力バカじゃないんだから。」


シードルがバカにしたかのように言った。


「ショコラは〜、私と同じだもんね〜?」


アランシアが言った。


「うん。
でもー、少し急ごうー。
本当に遅れちゃうー。」

「しゃあ!
そうこなくっちゃ!
行くぜセサミ!ショコラも早くこいよ!!」

「俺達は先に行ってるぜ!!」


ビューンと二人は、突っ走って行った。

ショコラとアランシアは、呆気に取られていた。


「ホント、バカなんだから。」


シードルは、呆れた口調で呟いた。

はぁとため息を吐く。





ショコラ達も無事教室に着いた。

授業には、何とか間に合ったようだ。


「あっ三人とも!
早くしないと、先生来ちゃうよ。」

「わかってるよ〜。
今座るね〜。」

「うん、座るー。」

「もう時間か。」


一言言いながら、席へ戻っていく三人。

ショコラは相変わらず席に着いてもぼーっとしていた。


「ねぇ、ショコラ。
これ、僕が作った手作りクッキーなんだけど、よかったら食べてみて。」


ルチアが、可愛くラッピングされた袋の中から、一口サイズのクッキーを取り出した。

時間に余裕をもっていたルチア。

ミントも、あとから二人のもとに来た。


「ルチアのクッキーすごく美味しいよ。ショコラも是非食べてみて欲しいなぁ。」

「うん。食べるー。」


はいとルチアは、ショコラに一つクッキーを渡した。



「ルチア姫もー、ミント王子もー、一緒に食べよー?」


クッキーは、まだ沢山あるから、二人は「いいよ。」と答えた。


手に取ったクッキーをパクリと食べた。


「どう?」

「美味しいー。
ありがとうー、ルチア姫ー。」

「えへへ、ありがとう。」


ルチアは嬉しそうに笑った。
そんな満面な笑顔のルチアを、幸せそうに見つめるミント。


「もう一つ頂戴ー。
美味しいからー。」


ショコラが、もう一つクッキーを要求してきた。


「いいよ。」


ショコラは、ルチアの作った手作りお菓子が大好きだった。

これからも毎日、ショコラは、ルチアの手作りお菓子を楽しみにしているという。


ショコラにとって、
幸せの一日だった。





END


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