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ナイトな2人


1700hitキリリク 夏希様へ






「あぅぅ、やっぱり無理だよ〜(涙)」

「頑張って、あら?
ここの計算が間違ってるわ。
だからね、ここは………こうなるのよ。」

「あっそうなんだ!
ありがとう、ブルーベリー!」

「どういたしまして。」


んー、キャンディって以外と計算得意だと思ったんだけどなぁ…。

ま、人それぞれ、得意不得意があるから、仕方ないか。


「ブルーベリーは、今日も先生だっだね。」

後ろから声をかけられ、振り向くと、レモンがいた。


「あら、レモン。
どこ行ってたの?」

「ちょっと姫の周りをうろちょろしていた悪い虫をね。」


ため息を吐いて、レモンは、顔を横に向く。

レモンが向いた視線を、ブルーベリーも、視線をそちらにやる。


その先にあったのは、先程、ルチアをデートに誘っていた男子達が、瀕死状態になって、倒れていた。


「あ、あの…レモン。ありがとう。」


ルチアが、レモンにお礼を言いに来た。

レモンは、ルチアの可愛らしい笑顔に少し照れながら、頭をかいて返答した。


「あっいいよ。
危なくなったら、いつでも呼びな。
ぶっとばしてやるから。」

「あの猫女怖ぇー。」


男子の一人が、小声で言った。

レモンには、はっきり聞こえていた。
怒りマークが、一つ、二つ、三つ…


「次言ったらマジ殺るぞぉー!!」

「ひぃぃぃっ!!」

慌ててこけそうになりながら、男子達は逃げて行った。

たくっとレモンは小さく言った。





「ルチア姫って、男子達からデートに誘われることが多いよね。」

「そりゃあ、姫の可愛らしさにみんなメロメロさ。」


カシスが割り込んで来た。一瞬寒気がした。
レモンは、カシスを睨みつけた。


「なんだいカシス。
姫に手を出したら承知しないよ。」

「同じく、水魔法で溺れさせるわよ。」


二人は、ルチアのナイト的存在だ。勿論男子も同じだ。カシスも一応ナイトだ。
「そうゆーだろうと思った。安心しな。
今回はシードルとデートだから。」

「カシス、早くしないと、先に帰っちゃうよ?」


「今行く。
じゃあな!」


カシスは、シードルを連れて、教室を出た。





「あの野郎#次会ったときは殺る##」

「レモン、僕は大丈夫だから、殺るのだけはやめて。」


ルチアは、暴れ出そうとするレモンを慌てて止める。


「姫に馴れ馴れしく触る奴は、早めに消えてもらった方がいいでしょ?」

「そうそう。」


ブルーベリー黒いですιι


「大丈夫。
私達に任せておいて。姫を守るのが、ナイトの役目だから、ね、ブルーベリー。」

「ええ。」


二人は顔を見合わせ、笑いあう。

ルチアは、ちょっと複雑な気持ちだった。

この仲良し親友コンビに勝てる者は、誰一人いないだろうと。





END


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