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(セルヴァと真実の交流)
※下ネタ注意

こちらのキャラのお話です。※R18




「最近どうなの?」

唐突に真実さんからそんな事を尋ねられて返答に困ってしまう。
どうと言われても特に何があるわけでもなく、日々は平和に流れるばかりだ。

「何かあったんですか?」

「何もないんだよ〜」

真実さんは力を抜き、くたりとテーブルに突っ伏す。
そうか、わかった。

(暇なんだ…)

「俺はこの部屋から出ないから面白い話なんて何もないですよ」

「そんな事言わないで何かひねり出してよ」

無理を言う。

「エロイ事とか、あ、そうだ。最近夜のほうはどうなのよ」

「真実さん…、主婦のような質問を」

「だってさー、フェデルタはあんまり手を出してこないしー」

「そうなんですか?」

「まあ俺から襲って食っちゃえば、その後はのってくれるんだけどね」

「は、はぁ…」

なんとも積極的な人だ。
俺からご主人様を襲うなんて考えた事もない。
もしやったとしても、返り討ちにあいそうな気しかしない。

「セルヴァはどうなの、兄貴を誘ったりしないの?」

「さ、そう…」

思わず顔を紅くしてしまう。
誘うというかねだる事は多い。
というかご主人様は俺が耐え切れずご主人様に懇願する姿を見るのが好きらしい。
浅ましくねだる俺を冷たく見下している目も、良く出来たといいながら優しく細められた目も、どちらも好きなので俺も人の事を言えないが。

「誘っちゃえば〜」

「む、無理ですよ…」

「あ、そっか、誘うまでもなく毎日満たされてるもんねぇ。お肌ピチピチだもんねぇ〜」

真実さんが俺の頬をつつきながら、にやにやと笑う。
わかっててやってる。
セクハラだ、確実にセクハラだ。

「ま、真実さんだって最近肌の調子ならいいじゃないですか」

「そう、あれかな? 顔射させたから?」

「がっ…」

この人の発言は露骨で一瞬ついていけなくなるときがあるが、そこまで赤裸々な事を告白されたのは初めてで思わず言葉に詰まる。

「フェラしててイきそうになったら口から出すの。顔にかけた罪悪感で歪んだフェデルタの顔がたまんねーのよぅ♪」

「楽しそうですね…」

頬を少し紅潮させながら嬉しそうに語る。
あの天使と一緒に住むと言った時には正気を疑ったが上手くやっているで安心した。
まあ、なんだかんだご主人様の弟である真実さんなら天使の1人や2人御するのなんて軽いのかもしれない。

「セルヴァは?」

「え!」

「顔射。された事ないの?」

頭から湯気が出ているのではないかというほど、身体の熱が上がる。
今までされた事はない、でも…。

「その顔だとされた事はないけど、した事はあると見た」

「な……、……見透かさないで下さい」

思わず恥かしすぎて俯いてしまう。

そう、してしまった事がある。
ご主人様に我慢しなさいって言われてたのに、ご主人様の手があまりに強い快感を与えてくださるので、耐え切れずに放出してしまってご主人様のお顔を汚してしまった事が1度だけ。
蒼白となる俺に優しく笑いかけ、そして…

「舐めろ」

絶対の命令を下す。

「兄貴鬼畜〜」

「あ、あの…でも俺もそれを望んでるんで…」

弱弱しい声でいうと真実さんが嬉しそうに笑う。
なにか喜ばせるような事を言っただろうか?

「セルヴァは本当に兄貴が好きだよね」

「え、あの……はい」

凄く照れる。
凄く凄くすっごく好きだけど言葉にすると途端に恥かしくなる。
こんなに好き過ぎていいのかと思うくらい大好きなのだ。

「兄貴もセルヴァの事大好きだし、俺共々これからもよろしくね」

「はい、こちらこそ」

真実さんの手が優しく俺を撫でる。
ご主人様の撫で方と似た親しみの込められた撫で方が心地よい。
かつて人と悪魔と区切って考えていた頃が嘘のように、この人達は俺を満たしてくれる。

「そういえばセルヴァって…」

「はい?」

「いつまで兄貴の事ご主人様呼びなの?」

「え?」

だってご主人様はご主人様だ。
それ以外の呼び方なんて指示されていない。
ん、そういえばご主人様と呼ぶ事も指示されていないか…?

「な、なにか不味いですか?」

「いや、名前で呼ばないのかなと思っただけ。フェデルタは真実って呼ぶし、セルヴァだって正義って呼べばいいのになーと思って」

「よ、呼び捨て!」

そんな失礼な事していいのだろうか?
ご不興を買ってしまうのではないかとしばらく思案してしまう。

「喜ぶと思うけどね」

「本当に?」

「本当本当、だって兄貴セルヴァにベタ惚れじゃん」

「でもいきなり呼び捨てなんて…」

「じゃあ「正義さん」とかにしたら?」

強引に推し進める所は本当にご主人様にそっくりだ。
でも名前呼びって、凄く距離が近い感じ。
口の中でもごもごと言ってみようとするが声にならない。

「本人の前で言えないんだったら、今ここで練習すればいいじゃん? 俺しかいないんだし」

「ええっ!」

「だってセルヴァ、呼びたいんでしょ?」

グッと言葉に詰まる。
呼びたい、本当は凄く呼びたい。
俺もご主人様に名前を呼ばれると凄く嬉しくて身体の力が抜けて蕩けそうになる。

「は、はい…」

「じゃあ、練習!」

「…っ、…っ、…っ、……で、出来ません」

「駄目駄目、本番で失敗するよりここで練習した方がいいって!」

悪魔の世界ではエリートで通っていた俺だが、ここに来ると途端に劣等生になってしまう。
真実先生はスパルタで俺が呼ぶまで許してくれそうにない。

「じゃあ今度は、自分のペースでいいから言ってみよう」

「え、う、……」

名前を呼ぶだけなのだ。
それだけなのに凄く恥かしい、ご主人様のことを名前で呼ぶなん、凄く……嬉しすぎてどうにかなってしまいそうだ。

「………………正義さん」

バサバサバサ―――

背後で急に音がして振り向く。
いつの間にか帰って来ていたご主人様が持っていた鞄を落として中身をぶちまけている。
慌てて時計を見ると帰宅時間を過ぎていた、真実さんと話していてご主人様の気配に気付かなかったらしい。

「ご、ごめんなさい、ご主人様お出迎えもせ…」

ご主人様の腕が俺を強く引き寄せ、顔が胸に埋まる。

「真実、帰れ」

ご主人様の腕が玄関を明確に指し、真実さんを促す。

「はぁーい♪」

機嫌が良さそうな声を出し、真実さんが軽快な足取りで部屋から出て行った。

(どうしよう、やっぱり怒ってるのかな…?)

「あの、ご主人様?」

「顔、上げないで」

「…怒ってます?」

「怒ってないけど、凄く……」

「???」

「照れてる」

ご主人様の腕に力が入り、俺を強く抱きしめた。
凄く嬉しくて俺もご主人様の身体に腕をまわし、抱きしめる。
ご主人様の新たな一面を知れて嬉しい。

でも今度は照れたお顔を見たいので、顔を見て呼んでみますね、…正義さん。



市原あき様のリクエストで『セルヴァと真実の交流』でした。
リクエスト、ありがとうございます。
セルヴァが好きだという事だったのでセルヴァ多めにしてみました!
楽しんで頂けたら嬉しいです(*´艸`*)

真実から下ネタが外せずに、R18ついてないですが激しく下ネタです。
これってアウトですかね…(´・ω・`)
とりあえず2人は仲良しで、真実が暇をみて遊びに来る感じです。
その間フェデルタは放置されてるんですがね…。


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