◆〜88888HIT CLEAR
80000HITリクエストA※R18
(したくなって真実を構うフェデルタ)
おかしい。
明らかにおかしい。
「どったの、フェデルタ……」
「なんでもない」
部屋に戻ってから30分ほど。
先ほどまでチラチラと俺の事を見ていたはずなのに、そちらをみれば目をそらす。
え、なに? もしかして、倦怠期とかそういうの?
どちらかといえば新婚じゃない?
ボーっとしながら考えていると、不意に髪に違和感を感じ、違和感の元を見れば……。
「フェデルタ?」
指で短い俺の髪をクルクルと弄りながら俺をぼんやり見るフェデルタの目は少し潤んで熱っぽい。
もしかして具合が悪い、とか?
「本当にどうした? もしかして具合悪いの?」
「……な、んでも」
「つまらない嘘つくな! なんでもないなんて言ってもそんな状態で信じられる訳ないだろ?!」
「真実……」
「どうしたんだよ」
フェデルタは顔を伏せ、肩を小刻みに震わせる。
体全体を包むように抱きしめると、いつもはしっかりと発言するフェデルタが、消え入りそうな小さな声で呟いた。
「体が、おかしい」
「痛い?」
「熱い」
顔を合わせておでこをくっつけても、特別熱いという感じではない。
発熱ではないらしいが。
「なんかあった?」
「特になにもなかった。ずっと家にいたし」
「普段と違う事とか……、あ」
「なにか心当たりがあるのか?」
「クッキー……」
慌てて部屋に放りだしてあった携帯を掴むと、登録してあった番号を検索する。
普段直接会うから中々番号が出てこねぇ!
「兄貴!!!」
「ああ、気付いたか」
「なにあのクッキー?!」
「媚薬。セルヴァに効くかと思って作ったんだが、全く効かなかったから有効活用」
「てめぇ……」
「フェデルタには効いたみたいだな」
「ふざけ……、ひぇ?!」
「じゃあ、ごゆっくり」
短く笑いを含んだ声を最後に携帯電話からは機械的な音のみがツーツーと聞こえ、持っているのも憎々しくなりベッドの上に放りだした。
それよりも今は、この背中に張り付いたフェデルタの方が問題だ。
「真実、……熱い」
俺の首元を唇と舌で愛撫しながら、甘く囁くフェデルタの声は既に蕩けていて、熱っぽい。
大きな掌は性急に欲を高めようとしてるのか、俺の胸元をもどかしそうに弄る。
その指は快楽の為なのか、少しだけ震えていた。
ハァと熱い吐息が生々しい快楽を思い出させ、俺の背中がゾクリと震えた。
「兄貴の所為だから、病気じゃないってさ」
「……ん」
「フェデルタが満足するまで、しようか」
振り向いて熱に侵されたような瞳で俺を見るフェデルタにキスをする。
舌が熱くて、俺まで蕩けそうだ。
こんな積極的で美味しそうなフェデルタを味わえる俺はなんて幸せなんだろう。
正気な時に言ったら怒られそうだけどさ。
あまり慣らさないで挿入るには長大なフェデルタのペニスはチョットばかりキツイ。
普段は俺を傷つけないように慎重に慣らしてくれるのだが、今日は全く余裕がないらしく性急に俺のアナルに押し当ててきた。
「ん゛……んぅ」
「ぁ……、す、すまない」
俺の声に弾かれたように正気に戻ったフェデルタが身を引こうとする。
その手を取り口元に運ぶと、指を軽く歯ではさみ、舌でナニをなめるように舐め上げる。
「フェデルタのちょーだい」
「っ!!!」
カッと顔を赤くして焦った風だが、誘いに乗ってくれるなんてやっぱり媚薬の効果だろう。
体勢を変え犬のように四つんばいになると、尻を高く上げアナルを露出させる為尻肉を手で割り開く。
自分でもソコがヒクヒクと誘うように動くのが分かった。
「痛くして……」
「……」
返事の変わりに首筋に熱い吐息がかかる。
ローションで全体を滑らせたペニスが俺のアナルに押し当てられ、ゆっくりと、でも確実な容量を持って押し入ってきた。
「あ゛、……ぐ、ぅ、ぎ……」
変な声出る。
やっぱりデカイよ、これ。
でも、痛いのも気持ちいい。
「ふ、……ん、真実、ごめん」
「ん、はぁ……、ばぁか、ごめんじゃなくて、ありがとう、だろ?」
途切れ途切れに悪態をつく俺に背後で少しだけ笑い声がした。
中に入ったことで少しだけ安心したのか、声が少しだけ明るい気がする。
「あ、……っは、あぅ、あ、あん……」
ドクドクと質量と熱さを保ったままのペニスが、ゆっくりと俺の中で動き始めると、一瞬息が止まりそうになる。
内壁を擦り上げられながら抜き差しするその動きが、眩暈がするくらい気持ちいい。
「はひ、あ、ぃい、いいよぉ……」
「私も、気持ちいいよ、真実」
グチュグチュと激しい水音に俺もたまらなく良くなってしまう。
だってこんなにフェデルタに乱暴にされるなんて、気持ちよさ過ぎる。
「フェデ、ルタ……もっとして、もっと一杯犯して」
「どっちが媚薬飲んだのかわからない、な」
入り口付近まで引き抜くと、限界に震えるペニスで最奥を穿つように腰を突きいれる。
抜き差しされるたびに当たる前立腺の刺激で俺のはしたないペニスの穴からは、触れてもいないのにピュクピュクと蜜が漏れ出ていた。
「――アァ……ッ、あ、あぁ、ふ、あ、あ、ぁ……」
脳みそが沸騰しそうなほど、気持ちいい。
「あ、イク、フェデルタ、俺、イッちゃう……」
「私も、もう……」
激しい腰の動きに合わせて、グチョグチョに濡れた俺のペニスを擦られると限界を超えた快楽にたまらず喘ぎを上げてしまう。
「駄目ぇ……! あ、ぁああ゛ああ゛あぁああぁ!!!」
「きつ……、……っ!!!」
ビュクビュクと激しい射精をしながら、最奥にフェデルタの精液を受ける。
体内で暴れるペニスが俺の中を白く染め、1番深いところまでフェデルタのモノで侵されていくのを気持ちいいなんて思ってしまう。
快楽で全身がビクビクと震えるのとは別の震えが走る。
(俺、結構雌犬っぽいな)
そういう扱いしてくれないかな。
なんてね。
結構まじです。
激しくイッた所為か、俺の腰を掴みながら背中にもたれかかって荒い息をしていたフェデルタに
「もうお腹一杯?」
なんて聞いてみる。
知ってる。
まだ、ガチガチだよね。
でも、必死で誘われるの気持ちよかったから、もう一回誘ってね。
「…………まだ、真実が食べたりない」
よくできました。
「動くぞ……」
「あ、ちょい待ち」
続けて動き出そうとするフェデルタを慌てて止める。
訝しげなフェデルタを肩越しに見て、にへ、と笑う。
「ちゅーしながらしたいデス」
「は?」
「駄目?」
でもきっとフェデルタならいいよって言ってくれるよね。
俺、フェデルタとするキス、大好きだから、ね?
少しだけ照れたようにフェデルタが優しく笑う。
「……私もキスしたい」
ね、以心伝心。
「結局あれから5回ほどしましたが、流石に死ぬかと思いましたよ、ええ」
「それにしては肌の調子は良さそうだな、弟よ」
「そりゃあ楽しかったからね」
「……嫌な兄弟の会話だな」
不機嫌になられても嫌なのでフェデルタと一緒に兄貴の家に文句を言いにきたのだが、セルヴァが酷く心配そうな顔をしていたので全部許してしまう。
兄貴みたいに恋愛感情がある訳じゃないけど、セルヴァは好きだ。
可愛いから、つい甘やかしてしまう。
「俺を呼んでくれたら原因を排除したのに……」
残念そうにフェデルタを睨むセルヴァも可愛いけれど、それよりも可愛い恋人の為に一応釘を刺しておく。
「俺の恋人ミンチにしちゃ嫌だよ? あれ、羽があるから鶏肉?」
「私を食用のように言うな」
「俺の食料〜」
「お前が食われてるんじゃないのか?」
「あ、そっか」
「お前達がもう少し慎みを持て、日の高い家からこんな爛れた会話をするな」
「お堅いー。ソコも好きー」
グッと息をのみ顔を赤くする。
本当に可愛い俺の恋人。
「じゃあ、もうそろそろ帰ろっか?」
「ああ」
立ち上がる俺とフェデルタにあわせて、セルヴァが立ち上がり、兄貴はこの前と同じように座ったまま手を振った。
「結局本当に文句を言いに行っただけなのか?」
帰り道、フェデルタが小首をかしげながら聞いてくる。
「まっさかー」
にこりと笑った俺から少しだけフェデルタが距離を取る。
笑う俺の顔はきっと兄貴に良く似た悪人顔。
「……なにをした」
「するのは俺じゃないよ」
「???」
「もうそろそろ、かな?」
「え?」
流行の歌が俺の携帯から流れ、開いたその画面に映る文字は俺の思ったとおりの名前。
作戦が上手くいった事に笑いが止まらない。
「ま、真実。お前セルヴァに何を渡した……?」
「人間用の媚薬」
「てめぇ……」
「兄貴が好きだから紅茶にいれてあげてねって渡したんだけど、上手くいったみたいだね」
「この根性悪が」
「鏡を見ているようでしょ? じゃね」
返事を待たずに電話を切るとそのまま電源も切ってしまう。
「兄弟で性格に難有りだな」
「だいじょーぶ、それでもいいって人見つけたから」
絡めるように腕を取ると、恋人繋ぎで手を繋ぐ。
家に帰るまでの数十分、恋人との甘いひととき。
こういう日も悪くない、というかずっと続けばいい。
たまには、刺激が欲しいけどさ。
「今度野外で……」
「しないぞ」
ちぇ。
END
想志様リクエストありがとうございました!
したくなって真実を構うフェデルタと聞いた時に、誘えず後ろをウロウロしている「クマさん状態」なフェデルタが浮かびましたがエロにいかなかったのでこんな展開でどうでしょう?
それはそれで私は萌えるのですが、やっぱりエロシーンは必要よね!とw
フェデルタはヘタレ風が書きやすいですが、本人はかっこつけな気がします。
巻き込まれ体質っぽいなー(*´ω`*)
酷い目にあわせたくなります←
[*前へ][次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!