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◆〜88888HIT CLEAR
10000HITB-2 ※R18
(獣人×人 最初無理やり)
体を香油だの石鹸だのでいまだかつてないほど丁寧に磨かれた俺は、農作業や牧畜をやった後よりもよほどぐったりしていた。
なぜ水浴びだけで終わらないのかはわからないが、文化の違いなのだろう。
用意されたベッドは太陽の匂いがしてフカフカで、寝心地がいい。
くたびれた体は自然と眠りにつこうとするが、扉の開く音がしてそれを阻んだ。

「イルサ」

男の声がして体を起こす。
そういえば名前も聞いていない。

「なんでしょう」

「……」

男は何も言わずに扉を閉めると俺の元に近づいてきた。
部屋に僅かにあった明かりが男の体で覆われて視界が暗くなる。

「あの……」

「イルサ」

「はい?」

「抱くぞ」

「は?」

意味がわからなかった俺は、強引に押し倒させてやっとその意味に思い当たる。

(抱くって……俺と契るつもりか?!)

趣味が悪い!
そう言う問題では無いが、そう思わずにいられない。
もしかしたら別の意味があるのかもしれないと男の顔を見るが、その表情は真剣でなにか別の意味があるとも思えなかった。

男が俺の腕を片手で押さえながら器用に服を脱ぎ捨てる。
その体は筋肉がついていて引き締まっている。
表現するならしなやか、貧相な俺とは大違いだ。

だが問題はそこではなくて……

「た、勃ってる……」

惜しげもなく晒されたそこは既に勃ちあがっていて、先端から蜜を垂らしている。
明らかに欲情している。
俺になのか、状況になのか、性癖なのかはわからない。
だが確実に俺を犯す気なのはわかる。

「む、無理…、無理です……」

首を振りながら訴える。

物理的に無理だ。
男のモノは子供の腕ほどもある。
あんなものを突っ込まれたら死んでしまう。

(ああ、でも死んでも困らないのか)

代わりならいくらでもいる。

「駄目だ、受け入れてくれ」

男が俺を押さえたまま爪で服をピリピリと破いていく。
服の下には何もはいていない為、すぐに肌が露わになってしまった。
貧相な体が恥かしく身を捩って逃げようとすると空いた手で体を絡め取られた。
そして口を腹に当てられべろりと舐められる。

「ひっ…!」

味見でもされているのだろうか?
男の舌は薄い腹筋をなぞり、へその中を舐め抉る。
そのままゆっくりと上昇し、胸の突起に軽く牙を当てた。
ピリッとした痛みが走り、食われる恐怖に目を向けると噛んだあとを男の舌が癒すように舐めていた。
ジクジクと痛みは続くのに、間断なく舐められる感触に癒される。
意味がわからない恐怖と快楽に奔走されて、いつの間にか俺の息は上がっていた。

「後、慣らすから」

何を言われたのか理解できず、ただ息を正すために呼吸を繰り返す俺の尻に男の手が触れる。
その指は湿っていて何かが塗られていた。

「い、…いやだ、何、何する……!」

「慣らさないと入らない」

何をとは言えない、俺はわかってる。

(本気で俺に挿入る気なんだ……)

意識を失いたい。
目覚めたら全て終わっているとか、いっそ目覚めなければいい。

滑った指が俺の後唇を撫でゆっくりと入ってきた。
異物を受け入れる事に慣れていないそこは、指1本でも引き攣るように痛んだ。

「あ、あ、あ……」

「息をとめるな、ゆっくり呼吸をしろ」

男の手が俺の胸にあてられ、呼吸を促すように優しく押される。
はーはーと俺の荒い呼吸の音が部屋に響き、異様だ。

なんとか呼吸を整え震える体を制御しようとするが、男の指がずるりと動きそれを阻む。

「う゛ぅっ――……!!!」

「力を抜いていろ、痛くはしない」

男の指が俺の萎えた肉茎に添えられてゆっくりと扱きあげられる。
後唇に指を咥えこみながら前を刺激されると次第に体の力が抜けていく。
俺もまだ若い男だから前を刺激されたら感じずにはいられない。

ぬちゅぬちゅといやらしい水音が響き、ゆっくりと後唇が慣らされていく。
本数を増やされ、角度を変え、抉るような動きを加えられ、そこから男の指が抜かれる時には3本もの指を咥えされられていた。

指が抜かれても先ほどまで男のものを含まされていた後唇は閉じきらず、火照った肉がヒクヒクと動き外気に反応してしまう。
まるで誘うような動きをするそこが恥かしくて泣きたくなるが、これで終わりではない。

香油で濡らされた男のものがピタリと俺の尻を打つ。
拓かれた後唇に押し当てられると、俺の背は震えた。

「これが痛くないとは言わん。だが謝らんぞ」

そんな事を言った時点で謝っているも同然だ。
上位に立ってるのだからそんな事をいう必要はないのに、男は奴隷も同然の俺にまで気を使う。

(いっそ恨めるような奴だったら良かったのに!)

押し当てられた熱に恐怖を感じながらも俺は、目の前の男を恨めなかった。

ズッ――……

男の切っ先が俺の内部に侵入する。
重圧を感じ体が本能で逃げようとするが、男の腕がそれを阻む。
吐く事を忘れた息が喉で蟠り、悲鳴すら出ない。
ただ痛みで涙が零れるばかり。
次に息が出来たのは男の指が俺の口を強引に開き、喉を逸らして気道を確保してくれた時だった。

「いぃ……あいぃ」

「『痛い』か?」

言葉にならない俺の声を聞き取り男が聞き返す。
コクリと頷き肯定を示すと男は嬉しそうに笑った。

「わかってはいたが、ここに男がはいるのは俺が初めてだな」

愛おしそうに腹を撫でる手の感触。

「キツイ……」

男が体を捩ると後唇がビリビリと痛んだ。

「う゛あ゛ああぁああああ!!!」

シーツを掴み、喉の奥から獣のような声を上げる。
痛い、痛い、痛い!

「まだ慣れてからな……、しばらくこうしていてやる」

男の指が俺の肉茎を香油にまみれた手で刺激する。
先ほどまで勃っていたはずのそこは痛みに萎えて情けないほどうなだれていた。

男の肉茎を後唇で受け入れながら手淫される。
幹を擦られ、亀頭を撫でられると、体が次第に痛みだけでなく快楽を感じ始めた。
後唇は相変わらず引き攣るような痛みが続いているのに、与えられる快感で腰が揺れる。

「気持ちいいか?」

頷くと男は安心したような表情でそれを続けながら少しづつ綻び始めた後唇にゆっくりと自身を収めていく。

男のモノを根本まで受け入れると体内に凄まじい圧迫感があり息苦しい。
それでもきっとこれ以上ないほど優しくされたのだろう。
男の息も既に荒い。
それも当然で俺が感じるずっと前から男の方が感じていたのだから、随分と長い時間耐えていたのだろう。
だが俺にはどうしたらいいのか、分からない。

腕を伸ばし男の指を掴む。
男の指が俺の指を絡めとり、ゆっくりと唇をあてられる。
指先にくすぐったい感触が伝わり、手を引こうとするが絡め取られていてそれもままならない。

「動くぞ」

内壁を擦りあげるように男のモノが動く。
受け入れている後唇が痛むがゆっくりと広げられたためそこまで酷い痛みではない。

「ふ、ぅう、あぁあ……」

息を吐き衝撃を殺そうとするが、体を揺さぶられてそれもままならない。
ジクジクとした痛みと擦りあげられる快楽が意識を混濁させる中で男が俺を呼ぶ声だけがクリアに聞こえてきた。

「イルサ……」

男はあまりにも優しい声で呼ぶ。
今までこんな優しい声で呼ばれた事はなかった。
俺も返事をしたいのに、俺は男の名前を知らなかった。
だから男の腕をぎゅっと握り、大丈夫だと伝えるくらいしか出来なかった。

「イルサすまない、もうもたない……」

俺の体を優しくかき抱きながら男が切羽詰った声で言う。

「いいよ……俺なら大丈夫だから……」

なんとかそういい笑いかけると、男は俺の額にキスをして小さく謝った。

「すまない」

その声を皮切りに激しい抽挿が開始され内側を激しく抉られる。

「あ゛あ゛あああぁあああぁぁあっ!!!」

グチュグチュと結合部から淫らな音が聞こえ、体と意識を揺さぶられる。
内壁の敏感な部分を遠慮なく抉られ、突き上げられる。
圧倒的な質量に翻弄され、体がガクガクと起こりのように震える。

「イルサ、イルサッ…!」

自分を支配する男に名前を呼ばれる声と内壁に迸る熱い飛沫を感じながら俺はゆっくりと意識を手放した。



目を覚ますと目の前に心配そうな顔をしている男がいた。

「わっ、何……! っぎ――……!!!」

体を起こそうとするとあらぬ所から激しい痛みが伝わる。

「いきなり動くな、体に障る」

そうだ、昨日俺は……。
優しく体を支えられ起こされると目が合ってしまい、妙に気恥ずかしい。
きっとこういう事のためにつれてこられたのだから慣れなければいけない。
昨日は気絶してしまって迷惑をかけた。

「ごめんなさい」

そう謝ると男は首を振り、労うように俺を撫でた。

「俺の方が無理をさせた、辛かっただろう」

言葉に怒りは含まれておらず、とりあえずはホッとする。

「体が辛い所すまないが、今日はもう一仕事あるんだ」

流石にそれにはビックリする。
指一本動かすのも億劫な体で何をしろというのだろうか?

男が傍らにあった布を広げ俺の前に見せる。
それは素晴らしい刺繍の施された美しい服で……。

「あの、これは?」

「婚姻式の衣装だが?」

「だれが?」

「俺が」

「だれと?」

「イルサと」

「なんで?」

「愛しているからだ」

胸を張るように堂々と言い放つ男に眩暈がする。
何がどうして俺がコイツと結婚で愛してるんだ?

「俺、男ですが?」

「知っている。俺は長男でなないから女の嫁を娶るわけにはいかない」

「なにそれ……」

よくよく聞けば獣人の掟の中に長男以外の血を残さないために次男以降は男を娶るという決まりがあるらしい。
それにしてもなぜ俺、もっと見目麗しいのを選べばいいのに。

「視察に行った時に見初めてそれからずっと想ってきた。お前の顔が悪いというなら逆に俺は嬉しい、他のものに取られる心配がない」

俺の顔を見ながらうっとりと語る男にため息が出る。

なぜ獣人の元に行ったものが帰って来ないのかわかった。
彼らはみな嫉妬深いのだ。

俺の体を抱きしめながらゴロゴロと喉を鳴らす男に向きかえりながら話しかける。

「婚姻するいいですけど、条件つけてもいいですか?」

「なんだ、何でも言ってみろ。イルサのためなら何でもかなえてやる」

そう難しい事じゃない。
凄く単純で当たり前のような事。

「名前教えて」

そう言うと初めて俺からキスをした。

END



獣人らしさはログアウトしました。
イメージは虎とか猫化の大型獣。
ラストの喉を鳴らす表現は気に入っているのですが!
あと獣人の方が年下で、後にばれてイルサに笑われてお仕置きSEXです。
攻めの名前決めてないですが、なんとなく気に入ったので続編書くとしたら名前考えます。

リクエストありがとうございました!
獣人らしく仕上げられなかったですが、楽しかったです。


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