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転入前夜





「兄上、リビングの片付け終わりました!」

「おぉ関平、ご苦労。ならばキッチンの片付けが終わったら、外に晩飯を食べにいこうぞ。」

「久々の外食ですね!」

「そうだな!後ひとふんばりしようか」

「はい!」
















明日は転入初日。
転勤族な父親に暫く付き合っていたが、兄上の大学受験もあり
小さな時に住んでいた、この三國市に定住することに決めた。(よって父親は遠い北の地にて単身赴任中である)


拙者が通う学校は
公立蜀高等学校。

仁義や徳を重んじる校風で、成績優秀者や志を持った者が吸い寄せられるように入学してくるそうだ。
この学校を決めたのは兄上だ。
実は、私立魏高等学校から、転入しないかと誘われたようだが
兄上は頑なにこの蜀高校がいいときかなかった。


兄上が蜀にしてくれて助かった。
拙者も前から蜀高校に行きたかったのだ。

(…何故なら、)



星彩がいるから。



拙者は幼い頃、この三國市に住んでいた。(前記した通りだ)
そして住んでいたアパートで隣の部屋だったのが、星彩とその兄の張飛だった。
同い年で、すぐさま仲良くなった。
星彩はあまり感情を表情にだす事が苦手で、最初は拙者も戸惑った。
けれども、だんだん些細な表情の変化にきづくようになり、

気が付いたら 惚れていた。


(……思いを伝えることは、できなかったけれど。)


今でも好きだ。

だから、星彩が通っている蜀高校に、何がなんでも入りたかったのだ。





「兄上!キッチン終了しました」
「ご苦労!では外食に行くか」


時計を見ると6時半。
夕飯には丁度良い。


「兄上、拙者は長坂亭がいいです!」

「長坂亭か…、うむ、ではそこに行くとしよう。」




明日が楽しみです。









つづく…!!

ぺー登場!
関羽の口調がわからない罠;;

いやはや楽しかった!←←







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