スペシャリスト三井
ガラガラ
噂をすれば本人登場。
「チュース」と宮城。
「うぃーす」と三井。
「ようミッチー」と駆け寄る花道。
「おう」と応えてからスクールバッグを乱雑に捨てて飲みかけのポカリを一気に飲み干す三井。
「なぁミッチー聞きたいことあんだけど………前戯について」
ぶっ!!!!!!
ポカリは予想通りの勢いで、三井の口から前方へと激しく噴射された。
ゴホゴホゲホガハッと苦しそうに咳き込む三井の傍らで宮城は屈んで肩を震わせている。
「三井サン…ナイスリアクション…ひぃ苦しい」
「な、何だ?!何の話…ゴホッ」
「いやさ、花道が前戯について詳しく聞きたいって言うもんだからさ、三井サンに聞けば分かるって…」
「は?!なんで俺…が」
「スペシャリストだってリョーちんが!!」
とりあえず三井の目は点。みっともない鼻水と噴射したポカリを宮城が横から拭いてやっている。まるで甲斐甲斐しい妻のように。
「まぁいいじゃん簡単に説明してやってよ三井サン」
「説明って……ちょっと、ちょっと待て」
三井は宮城の首根っこを押さえて部室の隅へと連行する。花道には聞こえないように。
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