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これだからチェリーボーイは…


宮城が落ち着きと平静を取り戻した頃、花道はゆっくりと経緯を語り始めた。聞くところによると話は簡単だ。たまたまコンビニで立ち読みしていたアダルティ(18禁)な雑誌に“前戯の心得”なる文字が踊っていて、その意味が分からなかったから、たまたま部室にいた宮城に聞いた。ということだ。

「しかしお前よく漢字読めたな…」
「ぬ!!仮名ふってあったんだよ失敬なっ」
「つうかよ、書いてあっただろ?雑誌に。前戯についてのアレコレ」
「いやそれが…」

と花道は先を続けたが、先に続いた単語にまた宮城は大きく動揺したのであった。

69、フェラチオ、その他諸々…。まぁでもこれ等は現役男子高校生なら大体は把握している内容だろう。花道のような超純潔(チェリーボーイ)男子を除いては。

「ああそれな、俺に聞くよりその手のスペシャリストに聞いた方がいいぜ」
「スペシャリストって誰だ?」
「三井サン」

にやり。と宮城は笑った。

「三井サンも、もうすぐ来る頃だろ」
「ミッチーか。よし、ミッチーが来たら聞いてみよう」



ぷ、単純な奴。と宮城は心の中で嘲笑した。




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