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俺は一気に三井さんの裸体を妄想してしまった。


「アホ。裸でうろつけるか。妹もいんのに。」

残念。つーことはタオルを腰に巻いたスタイル…か。俺の股間が早くも反応する。「で?なんか話があんだろ?」

話…。お。そうだ忘れてた。でも話があると言うより、ただ三井さんの声が聞きたかっただけなんだよな。そんなこと言ったらまた怒るだろうけど。

俺は適当な話題を探した。


「………………」

やばい。いざ喋るとなると何話しゃいいかワカラネェ…。

「三井さんってゲイ…じゃないッスよね?」

「……………は?」

しまった。ゲイは俺だ。

「ゲイはお前だろ……何言ってんだ…」

三井さんの声が小さくなる。今の言葉でさらに気まずくなった気がする…けど、ちゃんと確かめておきたいことがあった。「いや、三井さんは男と経験あったりすんのかな…と」

モテそうだし、と付け加えた。

「ゴッ……ガハッ…ゲホッゲボッ」

あれ…動揺してる…つか、なんか飲んでたんかな。
こんな時になんだが、可愛いな、と思う。

「大丈夫?」

涙目になってせき込む三井さんが浮かんだ。
「あぁ゛…っ気管に入った!!」

「何が?」

「ゴーぉラ゛!!」

なんだ。コーラ飲んでたんだ?そりゃ苦しいだろーよ。
俺は爆笑しそうになるのを堪えて震えていた。

「ゴホッ。ねぇって。」

「…それは男に穴掘られたことはないってことッスか?」

「だーっ。
させるか!!」

……。
…ズキン

いや…俺は近い将来あんたを抱く気でいるんだけど。

「ならよかった」

三井さんが押し黙る。俺も次の言葉が見つからない。

「…………」

気まずい沈黙が流れた。

「宮城…ひとつ聞きてぇんだけど。」

「なんすか?」

「…その。俺のどこにそそるんだ?」


「へ?」

そんな真面目な声色で聞くことなの?ソレ。

「そーゆうトコとか、匂いとか均整のとれたふくらはぎとか腹筋とか首筋とか声とか俺的には全てツボ…」

「…わかった。もうそれ以上言うな。
頭が痛い。」


三井さんの声が曇っていくのがわかった。ちょっとオモシロい。

「前はうまく誤魔化されたけど…今度はアンタの答えちゃんと聞かせてくれよな」

そう言うと、三井さんは「ああ」と言ったけど、その後は何も言わなかった。


そんで次の日、三井さんは学校を休んだ。
どうやら熱が出たらしい……風邪ひかせてごめんね三井さん。



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あきゅろす。
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