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宮城編



<<驚愕>>

非常に驚くこと。
大きな驚きの意。



私はまさに驚愕していた。


リョータからの突然の告白。

そしてその日にデートの誘い。


いや、デートなのかどうなんだろうコレ。


ドッキリか何かですか。

予期せぬ出来事に私は文字通り驚愕していた。


【─肝試し─宮城編】




私とリョータとの接点と言えば、同じクラスで席が隣同士だと言うことと、家が近所で帰る方向が同じってこと。
ついでに同じ町内。
そして幼稚園同じ。
小中高と同じ。

つまり幼なじみってやつだけど…


友達意外の何物でもないと思ってた。



そんな私たちの関係が突然恋人同士になってしまったんだから驚愕するしかない。

て言うかなんで私を選んだんだ?


あんたは彩子が好きなんじゃなかったの?

派手な女が好きなあんたが何で私みたいな地味ぃー…な女を選んだんだか…さっぱりなんですけども。


で、私がこんなに彼ついて詳しいのは、単に幼なじみだからって理由だけじゃない。それは彼に密かな想いを寄せてたからで……。


…って、リョータも私と同じ気持ちだったってことなんだよね…。

そうなんだよね?これは。


でも素直に喜べないのはやっぱり彩子の存在が大きい。


私は彩子の代わりなのかな…とか

彩子に振り向いてもらう為の何かの策略なのだろうか、とかって


裏を考えてしまう。


私みたいな地味な女を友達にしてくれたのは、幼なじみって理由だろうし。


まず私にはリョータと彩子以外に仲良く話せる友達がいない。


まぁそれは私の性格がひん曲がっていて冷めてるせいなんだろうけど………


リョータはいわゆる不良。
彩子は不良じゃないけど美人で派手で、クラスでもかなり目立つ存在だ。

私はと言えば、趣味は読書。容姿は10人並み。
成績は良いけどクラスではてんで目立たない。てか、目立つのは大嫌い。


この点が2人との完全なる不一致なわけで…。


なんで私を選んだのかも、なんで初デート?が肝試しなのかも、私には全く分からないでいた。

そうなんだよ。
なんでまた寄りによって肝試し?

私が心霊系に滅法弱いのはアンタよく知ってんでしょーが!!



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あきゅろす。
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