完食!
部員たちが弁当を買いにでかけた後
こうして花道と宮城の2人で部員全員ぶんのカレーを食べることになった。
晴子「お兄ちゃん…!!」
花道「晴子さん。」
花道は晴子の肩に手をおく。
「男、桜木花道。完食してみせます。」
晴子「桜木くん…」
花道「リョーちん。俺ひとりで食うからリョーちんもみんなと弁当買って来い。」
宮城「大丈夫か…?」
花道「ったりめーだ!!晴子さんの料理が食えるんだから。」
宮城「おう…。」
《パタン》
─家庭科室に花道と晴子の2人が残された…
花道「??晴子さんも早く弁当を…」
晴子「いいえ!!私も食べるわ!!だって私が作ったんだから…」
花道「いや!それには及びませんよ!!さぁドンドンついでください〜ドンドン♪あ〜腹減った〜♪♪」
晴子の目には、いっぱいの涙があふれた。
《ガリガリ……モグモグ…バリッ…モグモグ》
ひたすらに食べ続ける花道を前に晴子は心配そうに見つめる。
「……桜木くん…」
「うまいなぁ♪♪ッ…晴子さんは天才だな!!」
《カチャ…》
流川がひょっこり顔を出す。
晴子「流川くん…っ」
花道「ぬ、流川?」
食べる手を休め流川に視線を移すと、晴子の隣に腰をかけて皿をさしだす流川。
花道「なんだ?お前に食わせるカレーはねぇぞコラ」
晴子「いいの…?」
流川はコクッとうなずく。
流川「弁当だけじゃ足りない。」
花道「………む。」
―そして花道と流川が食べ続ける―
≪バリバリモグモグガリッ≫
流川「…………うぐ」
晴子「!!」
一瞬、息がつまるが不安そうな晴子の顔をちらりと見てから、また食べ始める。
―そしてとうとう、二人で間食した―
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