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料理担当組


─…大丈夫…ではなかった─



【家庭科室:料理担当組】


「うぉ!! なんかメチャ辛くねぇか?!」

宮城が味見をしながらあたふたしているのを尻目に、調味料をドバドバ注ぎ込む花道。


“あああ晴子さん〜!! せっかく渡そうと思ったのに…”

晴子「桜木君!!ちょっと調味料入れすぎじゃない…?!」


花道「ん?」


宮城「かっれぇよコレ!!!!舌ひりひりする!!!おい!お前ナメてみろよっ」


宮城が花道の口を抑えてカレーを注ぎ込む。


「ぶー!!!!」


宮城「うわっ!!汚ぇ!!!


晴子「桜木君?!」

花道「……な、なんだコレは…!! かはっ…リョーちん!!しっかりしろよ!!!」


宮城「おめぇがドバドバ調味料入れたんだろが…なに入れた………」

宮城が桜木の手にしている調味料を見やる。


晴子「タバスコ…」


宮城「おまー!??
おいコラッ!!カレーにタバスコ入れてどーすんだよ!!」

花道「ぬ…ιでは砂糖を…」
《ドカッ》


宮城の蹴りが炸裂。

もういい。俺が作る!!
素人はすっこんでろ。



花道「リョーちんも作ったことないくせに…プクク」




宮城「るせっお前が作るよりマシだ!!!」

花道「ぬ?!」


“こ、今夜食事にありつけるのかな……仕方ない…ここは私が!!”


「あ、あの…」

『ぬ??!!』

二人同時に振り返る。


“こ、怖い…”

「えと…私が作り直しましょうか?このままだと……(みんなの命が危ない…)」


花道「おお!!晴子さんの手料理!!ぜひっっ」


宮城「…ああ…それが一番いいな。」


晴子「じゃあ作ります!」





―そして出来上がり…


「はい!!完成〜い♪♪」



『おおっ!』


晴子の料理
「うまそーだぁ
花道はパアと目を潤ませてのぞき込む。

宮城「味見していい?」

晴子「どーぞどーぞ♪」


花道「待て待てまてぇーいっ」


宮城「あが?」

宮城の手を制してスプーンを取り上げる。

花道「晴子さんの作った料理は最初に俺が食べる!」

そう言って一口。


《ガリッ》


花道「…………」


“ん?…あれ…パンチの効いた味にこの固い物体は…”


晴子「ど、どう?!」

心配そうに覗きこむ晴子と目が合い慌てる花道。

花道「はっ煤@う、うまい!!!」


額にうっすら汗がにじむ。

晴子「ほんと?」

花道「ほんとほんと!!うまいッス!!」

宮城「どれどれ」


《パクッ……》


花道「……………ι」

宮城「!!!!」


花道は思わず宮城の胸ぐらをつかみ

美 味 い よ な ?


宮城「………っ!!!」

今にも泡を吹き出しそうなくらい青くなる宮城はコクコクとうなづく。


花道「あっはっは……。宮城も美味すぎて言葉にならないようだな!」


晴子「よかった…」




『…うぐっ…ぐぇぇ〜!!
花道……はなせぇ…』

宮城は白目をむきながらバタバタした。


晴子は料理が苦手だった…。
作れる料理のレパートリーは焼きうどんのみだった。



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