[3]
触らんといて言われたら触ってまうんが人間の心理やろー。
「ほれほれ」
夏樹の本気で嫌がる顔にわざとらしく触れてやる。頬っぺたつついたり。ほんだら急に黙りこくって微動だにせんようになった。
「なんやねん」
「…実理ちゃんも烈も昔はピー(昔の子供向けアニメ)とか、ピー(昔の戦隊ものドラマ)とか、ピー(昔の少女向けアニメ)とか、楽しそうに見てたのに…」
「いやいや見てへん!!なんやねんその最後のやつ...」
「見てたよ!!それに昔は一緒に実理ちゃん家で暗くなるまで遊んだりして一緒にお風呂まで入ってたのに……」
「な、なんやねんな……」
夏樹がじとーて睨んできよるから俺も睨み返した。
「最近遊んでくれへんようになったんはこーゆうことやったんやね!」
「こーゆうことってナンヤネン。自己解決すな」
「私、知ってるんよ。実理ちゃんと烈は今もお互いに家行き来して遊んでること」
「お前も遊びに来たらええやんけ」
「誘ってくれへんやんか!!ただでさえバスケバスケで構ってくれへんのに」
あーめんどくせぇな
「じゃあ誘ったるから来いよ」
「いやや。行かへん。ずぅぇえったい嫌やわ」
「………お前、ええ加減にせんかったらドツクぞ」
こっちはただでさえ貴重な昼休み潰されとんのやからな!
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