[１]
昼休みって寝るためにあるよな。飯食ったら眠なるし、(その後の授業も)ぐっすり寝て起きたら部活に行く。このサイクルは乱されへん。昼休みだけは誰にも邪魔されたないんや。
「つよしー!!」
…………。
「つーよーしー!!!」
ややこしいのさえ来んかったら俺の生活リズムは狂わへんのにこいつは決まって昼休みに来よる…。今日は絶対昼休み死守すんぞ。絶対起きたらへん。
「烈ってばー!!!起きてぇやー聞いてーやちょっとーっっ」
「おい。誰かあの女つまみ出せ...」
「ええやないか烈。夏樹ちゃん可愛いやんけ。彼女なんやろ？優しーしたれよ」
「お前、大阪湾に沈められたいんか？あいつはただの幼なじみじゃ」
俺がドスの効いた声色で脅すとそれ以上後ろの小栗は何も言ってきよらんかったけど。結局目ぇ覚めてしもたやないか。
「烈ちゃん聞いてや」
「お前教室入ってくんな言うたやろが」
「話聞いてくれたら出てくって!!」
「ほんまやな………。で？」
「あんなあんな。実理ちゃんがコンドーム持っててん」
「……ほんで？」
何をそんな大層に言いよるんかと思たら…くだんねぇ。血相変えて報告しに来ることか？
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