水無瀬を送ってって家に着いたらもう10時を回ってた。俺はフラフラになって歯を磨いて部屋に戻った。
もう…限界だ…。俺は寝る。
部屋の明かりは消えていて、ベッドには風香が寝かされていた。俺は明かりをつけずに、静かにベッドの上に横たわった。
風香を押し潰さないように仕方なく抱いて。
「……あったけ」
子供ってこんな温かいもんなのかと驚くほど。風香は俺の胸元にすっぽりと収まって、小っこい体をさらに小さくして眠った。
こうして寝顔を見ると、子供も可愛いもんだなと思う。
俺は風香のまだ少し濡れている髪を、くしゃっと撫でて目を閉じた。
このサイズは抱き枕にちょーどいいかも知れん。
end.
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