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[17]焦ってねえ

▼流川side




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やっぱり...考え直せばよかった。

こんな仕事、嫌だ。

でも、途中で投げ出すのはもっと嫌だ。

どんなことでも。





与えられたことを淡々とやっていくだけなんて
かったるくてつまらなくても
今やるべきことがこれなら、やるしかねえ。

俺は、心を無にした。

あの女店員...夏樹...を、見る。

俺に気づいて、向こうも俺のことを半笑いで見てくる。
すぐに目を反らした。

「どした?」

「なんでもねえデス」

...。


これ、どこの棚...

ねえだろ。どこだよ。

こんなもの、ずっと見てたくない。

俺は、自分の体がどんどん硬直していくのが分かった。

心を無に、できなくて。苛立ちが募っていく。

こんな誰にでもできるような簡単なことで、焦るなんて。

焦る...焦ってなんかねえ。


俺はもう一度夏樹を見た。






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あきゅろす。
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