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好きなところ(※アーセル)

お互いの好きなところ
アーセル





「アービン!今日は、寝る前にお互いの好きなところ10個言い合うゲームするでぇ?」
「なにそれ?面白そうだねっ(*^_^*)」
「やる??」
「やるやるぅ(*^_^*)」

着替え歯磨きを済ませ寝る準備の整った二人はいつも一緒に寝ているベッドに二人して転がる。アーヴァインがセルフィに毛布を被せてやりながら。

「じゃあ、僕からいくよ〜。」
「おっけ〜!」

二人仲良く並んで毛布を被る。お互い顔を見合わせて寝転んでいる。

「まずいっこめね。セフィは、小さくて、可愛い女の子(*^_^*)」
「・・・///。えへへ。」
「次は、セフィの番だよ〜。」
「じゃあ、アービンはなぁ〜、背が高くって、かっこいいところ
「うふ・・・うふふふ・・・(半壊)」

アーヴァインが嬉しさのあまり早くも涎を出して壊れそうになる。

「じゃあ2個目は、そうだなぁ、外向きにハネたくるくるの髪もセフィらしくって好きだなぁ(*^_^*)」
「うちも、アービンの癖っ毛で長い髪すき〜(*^_^*)寝るときに一緒にくるまって眠れるもんね!」

セルフィがアーヴァインに擦り寄る。アーヴァイン、スイッチが入りそうになる。

「ねっ!(*^_^*)あとセフィの匂いも大好きだよ〜。」
「どんな匂い??」
「甘い匂いだよ(*^_^*)僕は?」
「アービンはねぇ・・・なんていうかね・・・夜の香りやね・・・。」
「夜?」
「そう。危ない香りがするわ・・・。」

セルフィがアーヴァインの鎖骨辺りをくんくんする。

「そう・・・?良い香りってことでいいの?」
「そうやね。けど、危険やわ。乙女を惑わす危ないやつやでこれは・・・。」
「そうなんだ(*^_^*)(一応喜んどこう)」
「いま何個め〜?」
「次で4こめだよ〜。」
「じゃあ4個目はね〜、アービンは器用なところかな〜?手先がね!」
「うんうん(*^_^*)」
「銃の扱いもそうだし、結構なんでもこなせちゃうもんね〜。」
「嬉しいなぁ。じゃあ僕の4個目は〜、表情がくるくる変わって可愛いところかな。というか、全部すきだから決められな〜い(*^_^*)」
「ええ〜??全部ってぇ〜////もぉ〜〜〜照れるやんかぁ〜〜〜っ(*>_<*)」

なんだこのバカップルは・・・という空気をふんだんに醸し出していますがお許し下さい。

「5個目は〜〜??」
「5個目はねぇ、抱き心地がいいところかな〜。」
「ええ〜〜////」
「ベッドの外じゃ、ちょっと抱きしめにくいけど、ここだとジャストフィットするからね〜。ほらね。」

ぎゅっ

「・・・////」
「どうしたんだい?」
「どうもしてないよ〜・・・////じゃあうちの5こめね?////」
「うんうん。」
「5こめは〜、お洒落なところかな〜、どんな服着ても似合うところかな?」
「嬉しいこと言ってくれるねぇ(*^_^*)」

ぎゅぎゅう

「えっへへへ////」
「いっぱい聞きたくなってきたよ。もっと聞かせて(*^_^*)」
「んと・・・じゃあ・・・6こめは、・・・優しいところ・・・(ポ///)」
「セフィイイイイイ」
「なにっ!?」
「可愛すぎるよセフィは(*^_^*)照れながら言われるの最高だね(*^_^*)」
「つ、次言うで?(*>_<*)」
「僕も言わせて〜?」
「あ、うん////」

ぎゅうっ

「6こめはね、がんばり屋さんなところでしょ〜、7こめが辛いことがあっても弱音を吐かずに前向きなところ。」
「えっへへ、それはねっ!みんなが居てくれるから頑張れるんやでぇ!」
「うん。そういうところが好きだよ(*^_^*)」
「〜〜〜〜//////(アービンはほんっまストレートやわ・・・)」

アーヴァインの手がセルフィの背をさする。

「さて、続きは電気を消してからにしようか。」
「あ・・・うん。」
「じゃあ、電気消してくるね。」

アーヴァインが毛布を出て電気を消し、サイドテーブルの明かりだけを灯す。そしてまた毛布に入る。

「ふう寒いね。セフィ、抱っこさせてね。」
「うん。」

ぎゅう・・・

「8こめが抱き心地がいいところ〜(*^_^*)」

セルフィがアーヴァインの懐からひょっこり顔を上げる。

「それさっきも言ってたでぇ?」
「あれ、そうだったかな?」
「うんうん。」
「じゃあ、これが一番なんだけど、最近甘えてくれるようになったところかな〜?」

セルフィがアーヴァインをじっと見つめている。
確かに、以前に比べればこうしてベッドの上でいちゃつくことにも抵抗がなくなり、アーヴァインの甘い口調にも違和感なく甘い返しができるようになっていた。それは自然と好きな相手に似せてしまうからなのかも知れなかったが。

「甘える、かぁ。ほんまやなぁ、前の私じゃ考えられへんかった・・・。今じゃ、一緒に寝るのも慣れちゃったし。」
「固さがなくなってきたもんね。」
「な、慣れたんやなぁ、うんっ!」
「それが嬉しいなぁ僕は。」
「今じゃ、アービンが隣にいないと違和感あるわ・・・////」
「・・・抱き枕にしていいんだよ(*^_^*)」
「抱き枕はサボテンダーぬいぐるみがあるから大丈夫(*^_^*)」
「(ちょっと複雑だな)・・・そっかぁ。」

それでもアーヴァインの懐でもそもそと暖をとるセルフィ。

「なんこめか、わからへんようになったけど、アービンの一番すきなところはな、」

セルフィが懐に顔を埋めて言う。

「うん。」
「どんなときでも変わらないアービンやから安心できるとこかな。」

アーヴァインは喜怒哀楽がはっきりとはしていない。怒ることなどは滅多になく、悲しんでいる姿も滅多に見せることはない。セルフィや仲間の前では特に、笑顔でいることが多かった。そんな彼のもとに居て、セルフィは安心するのだった。

「そっかぁ、安心するんだね(*^_^*)」

そう言ってセルフィの頭に掌を乗せるアーヴァイン。

「うん・・・。(だからほら・・・もうすぐ・・・寝そう・・・。)」

セルフィの応答が段々鈍ってくる。アーヴァインは眠そうな彼女にくすりと笑って、すきま風が入らないように毛布の入口をしっかりと閉じて、心地良い眠りの空間を作ってやる。そして、自分も目を閉じた。

「10こ言い終わるまえに寝ちゃいそうだね。」
「うう〜ん・・・。」
「ふふ・・・おやすみ、セフィ(*^_^*)」

ぎゅうっ





おしまい


アーセルは甘々になるか殺伐となるか(何)の両極端な気がする・・・。



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あきゅろす。
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