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小説
1


これは、お仕置きだよ。だから優しくなんてしてやらない。
ごめんね?兄さん。










――キッカケは些細なこと。おれを放っておいた兄さんが悪い。だから……。



「あはは、気持ちいいの?兄さん」
「あ、あっ……あぁ」

おれの目に移る光景は淫靡で堪らない。
両手を縛られベッドで淫らに揺れる兄の姿に、おれは興奮する。血を分けた兄に興奮なんて変かな?
それを言うなら、慧も変だよ。あんなに玩具は嫌だって抵抗したくせに、嬉しそうに腰を振ってる。でも、そんな慧が可愛くて可愛くて……更に虐めたくなるんだよな。

「ひっ、ああ……ヤァ、んっんぁ」

無機質なバイブの音と。慧の喘ぎに甘さと苦しさが混じりあう。

「イキたいの?兄さん。でも、まだ駄目だよ」
「…っ、ち……ゆる……ァ」
「ん?何言ってるか解んないよ。ほら、言いたいことあんなら言いな」

慧の顎を掴み無理矢理に上げさせれば、涙で濡れた慧の顔。
罪悪感は微塵もない。むしろ、興奮した。
――ああ、もっと虐めたい。

「も、許……し、ッァア!」
「嫌だよ。お仕置きが終わるまで許さない」

慧の言葉を遮るようにバイブを奥に突き立ててやった。そうすれば一層甲高く慧は啼く。
でも決してイク事は出来ないんだ。自身をギッチリ紐で結んでやったから。そう簡単に射精させてやったら、お仕置きにならないじゃない?
続けて、うつ伏せになっている身体を仰向けに反転させた。自身は張りつめ今にもイキそうだ。紐が食い込んで痛々しい。

「ここも真っ赤だね」
「や、やめ……!ぁっあ、ひぁ」
「敏感だね。……いや、違うか。ただ単に兄さんが淫乱なだけだよね」
「ちが……ぁ、あっ」

赤く色づき固く起立する乳首を指でつねると、慧は身体をビクッと跳ねさせた。
近くに置いてあったハケを手に持つと、慧は恐怖に顔を歪ませる。

「大丈夫、大丈夫。痛くはないと思うから」

ニッコリと柔和な笑顔で言い聞かせると、有無を言わさずハケで乳首を撫でた。
チクチクとした感触が気持ちいいのかな?慧は身悶え、自身がまた膨らむ。
その行為が楽しくなって、おれは更にハケで乳首を虐めた。

「あっ、ぁっあ!――――ッ!!」
「……え、まさかイったの?」

不意に身体が大きく反ったと思えば、慧は声にならない叫びを上げてぐったりと倒れた。
それには流石に驚いたけど、更に楽しさを覚えて乳首を執拗に虐めた。
――可愛いよ、慧。

「やっ……、らッぁ……も、苦し……」

あまりの快楽に下が回らなくなってきたらしい。ちょっと舌足らずな慧も、かなり可愛いから反則だ。
目も虚ろだし、これ以上は危ないかな。慧を虐めるのは楽しいけど、壊したくないから。
仕方なく紐を取ってやれば、溜まりに溜まった精液は止めどなく溢れ出した。勢いなんて皆無で、まるで粗相してるような感覚。
あまりの恥ずかしさに、慧は涙を流して顔を背けた。

「そんな可愛い態度取るなんて……まだ虐めてほしいの?」

おれの言葉に、すさかず慧は怯えて首を力なく左右に振る。……でも駄目。おれはまだ満足してないから。

――ねぇ、兄さん。お仕置きは、まだまだこれからだよ。だから、もっと可愛いく啼いてね。











―終―



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あきゅろす。
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