襲撃決行
大人しく解散などしてたまるか。カントーで待ち続けていた部下達にそういえば、口々にそうだそうだと騒めいた。だから、煽った。お前達はカントーのアジトを守っておきなさい。なんて命令、誰も戻って来なかったのだからもういいだろう。
俺達はまず、カントーのラジオ塔を乗っ取ろうと言う計画を立てようとした。しかし、誰かが声高らかにジョウト組の仇を!ジョウト組の汚名を晴らせ!そう叫ぶといつの間にか襲撃標的はコガネ百貨店となった。
コガネ百貨店を狙うなんて、なんだそれは。シルフカンパニーの様に金になるような技術があるわけでもない、ただの百貨店じゃないか。正直な感想だった。しかし実のところ俺達は派手に悪いことができればいいのだからまあそれでいいだろう。カントー組の俺達はサカキさまについて実際よく知らないし、優秀な幹部が消えては動けない集まりだ。ただ何か大きな悪事を働こうとロケット団員になったものばかり。今になって思えば、だからこそ置いていかれたのだろう。
そして今、俺達は早朝のコガネ百貨店前にいた。
「いいか、静かに押し入るぞ。」
「はい!」
そう言うと、裏口の鍵を部下が弄り回す。勿論、既にセキュリティは他の部下が制御している。
がちゃり、余りに軽快な音で幕は切って落とされた。
襲撃決行
(で、ここで何をするかって?)
(まあ見てな!)
100612
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