食べます
どさ、
「ミクリ、」
「ミクリ先輩、」
ダイゴ先輩と私の声が被った。ダイゴ先輩は、唖然と険しい顔のミクリ先輩を見上げている。と、いうのも、突然現れたミクリ先輩がダイゴ先輩を私から引き剥がしたために、その勢いで先輩は尻餅をついていたからだ。ミクリ先輩の目が、私に向けられる。
「……名前ちゃん、……………はあ。」
床にあるポスターや、未だ私の手にあるセロハンテープを見て、ここにいた理由を悟ってくれたらしい。大きく溜め息を吐きながらも特に言葉は発さなかった。
「ダイゴ、行くぞ。」
「なん、で、ミクリ…?」
ミクリ先輩が、ぼんやりしたダイゴ先輩の腕を掴む。
「…名前ちゃん、」
焦点の合っていない、虚ろ目がこちらに向いた。掠れた声で、先輩が嗤った。
「おなか、すいた」
えーっと、…食べます?
(とか言えばいいんでしょうか)
140629
本当はぶん殴る予定でした笑
←→
無料HPエムペ!