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おまけ


「マ、マツバさん…?」

「ん、なに?」

「その、えーっと、」

「いつまでこうしてるのかって?」

「…、えっと、」


ナマエちゃんを包んだまま数分。あまりに僕が動かないものだから彼女は戸惑っているようだ。


「いつまででも僕はいたいけど。…ナマエちゃんは、嫌?」

「そんな、いやなんて、」


態とさらに困らせるような事を言う僕は大人げない。

彼女がこちらを向かないのを知っていて口角を上げる僕は本当に大人げない。


「それに、僕はナマエちゃんを好きだって言ったけど、肝心のナマエちゃんの返事聞いてない。」


え。そう小さく言った彼女の耳は真っ赤だ。可愛らしい。


「…っさっき、」

「途中までしか聞いてないよ。」


自分が言わせなかったというのによく言う。自分で自分を笑ってしまうが、今、この状態でナマエちゃんの口からその言葉を聞きたくなった。再びナマエちゃんを困らせる言葉を紡ぐ。


「ほら、早く。」

「…、わ、たし…」


ナマエちゃんの耳の裏に唇をあてる。じわじわと伝わる熱が心地いい。


「…マツバさんを「ぐ!?」


瞬間、首が締まった。思わず軽く噎せながら振り返ると、ゲンガーが先程と同じようにニタニタと笑っている。ああそうか、


サービスタイム、
終了のお知らせ。

(ゲンガーはやっぱり、)
(僕の味方なんかじゃ無かったか)





(さっきのは一時休戦だった、と。)
100605
お察しの通りモココだけは♀です。




あきゅろす。
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