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友情芽生える(1/9)
「いや〜、しかしさっきは良かったなぁ」

「なんてツイてるんだ、俺達は」


「?」


部活も終わり、帰宅している所、
ワケのわからない事ばかり言っている馬鹿3を前に、
頭の上に?を浮かべる花道。


「天使だ、彼女はっ」

「??

‥なぁ、洋平。
さっきから何を言っているんだ!?コイツラ」


苦笑いを浮かべる洋平。

「まぁ、気にすんな!
ま〜た、下らねぇ事だよ」

「ふーん」


ふぅ‥とため息をもらす洋平。

(ったく、
また花道に好きな娘が現れたと思ったら、
今度はこいつらかよ

‥でも、
まぁ明日になりゃあ熱も下がってんだろ)






次の日――


「よう!
花道に洋平っ」

放課後、教室にやってきた大楠にチュウと高宮。
それに洋平は片手をあげて答える。

「おう、お前ら!
やけに早えーじゃん。
どーしたよ。なんかあったのか?」


お互いの顔を見てにま〜っと笑う大楠と高宮。

大楠が親指を立て、
後ろにいるチュウを指す。

「実はチュウがな‥」

「昨日のあの娘に声かけよーと言うんだ」


二人の後ろでチュウもニヤニヤ笑みを浮かべている。

「はぁ?
お前らまだそんな事言ってるのかよ?」

洋平は、
昨日のテンションが続いている彼らに飽きれた様子。


「昨日は運命の出会いだったもんなぁ」

「「天使の笑顔をみたもんなぁ」」


はぁ‥とため息をもらす洋平。


「何が運命の出会いだよ。
第一印象最悪じゃねーか。

止めとけ止めとけ。
お前にゃあ、あの娘は無理だよ。
そんなヒゲ面の恐面ヤローが来たら、
怖がられて逃げられるのが落ちだぜ?」


その言葉にムッとした表情で言い返すチュウ。

「なんだと洋平っ!
やってみなくちゃわかんねーだろ?」

「そーだそーだ!
たまには、ヒゲ面の恐面ヤローが夢見たって良いだろ!」

「夢ってゆーな!」

チュウは茶化す大楠の頭をポカっと殴った。


「やれやれ‥。
すっかり毒されちまったみてーだな、あの娘に」

「‥洋平。
さっきから話が見えないんだが」

ん?と返事をする洋平。


「昨日から、一体誰の話をしてるんだ!?
‥天使って?」

「ああ、それはな‥」


気になってしょうがない様子の花道に、
昨日、体育館を追い出された後あった出来事を説明してやった。


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あきゅろす。
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