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私立鈴華学園
T
あのぉ。此所は一体何処なんでしょうか?

目の前に立ちはだかるは外国の宮殿の様な建築物。
此所日本だよな。目の錯覚か?
ゴシゴシ目を擦るが、何も変わらない現状。
どうやら寝ぼけているワケではなさそうだ。
ほんっと有り得ないし、つか何処から入るんだ?
大きくて高い巨大な外壁。圧倒される。
まぁ取り敢えず入口を探そう。
キョロキョロ見渡し、監視カメラを発見した。
必死に手を振っていると、ガガガガガガガガガガァ物凄い音を立てながら門が開いた。
でも誰も居ない。
目の前に広がるは広大な土地。
つかほんっと何処だよ此所は。
校舎迄遠いぞ?普通門開いたらスグ学校だろ。明らかにバス停2個分はあるぞ?
って、俺アソコ迄歩かなきゃダメなのか?スッゴク憂鬱なんですけどぉ。
もう一度校舎迄の距離を見詰め直したが、やはり変わらない距離。
「嫌だなぁ」
呟いた。

歩き出して5分。
全然縮まらない距離。
『遠過ぎだよもぉ』
恨めしく校舎を睨んだら
「壱華ちゃん」
名前を呼ばれた。
「茜さん」
振り向くと茜さんが居て、見知った声と姿に俺は凄く安堵した。

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