私立鈴華学園
Ⅴ
「梗ちゃん178cmあるのよ。顔も格好良い系だしね。隔世遺伝かしら」
はぁ！？
何ソレ、狡過ぎだよ。
「壱ちゃん絶対狡いって言う思ってたから今迄教えなかったの。でも壱ちゃんもう高校生になるから少しは心広くなったでしょ？ソレにお兄ちゃんだしちょっと位我慢出来るわよね？」
お兄ちゃんかぁ。
そうだよね、お兄ちゃんはソレ位で怒っちゃダメだよね？
ヨシッ分かった。俺少し位なら我慢する。
背だってさぁ、これから絶対伸びる筈!!!
「分かった。俺梗壱と仲良くする」
笑顔で告げた。
容姿がどうあれ可愛い弟だ。絶対仲良く出来る筈。
『待ってろよ、まだ見ぬ弟よ』
これからの学園生活に期待しまくって、俺はキラキラ瞳を輝かせた。
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