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私立鈴華学園
V
「良いよ。愛する壱華の為なら喜んで引き受けさせて貰うよ」
極上の笑顔。
うっわぁ、格好良〜っっ!!
「赤司拓海さんありがとぉ」
フルネームで御礼を言うと
「違うだろ壱華。御主人様だろ?」
はぃ!?御主人様って?
「あの赤司さん?」
もう一度尋ねてみたら
「御主人様だろ?壱華」
ニッコリ笑われた。
えっとコレ強制ですか?
「そう呼んでくれなきゃ家庭教師しないよ」
脅しですか。
「・・・・・・・・・御・主人さ・ま」
小さく小さく呟くと
「聞こえないよ?壱華」
囁かれた。
あのぉ、背後に真っ黒なオーラが見えるのは錯覚ですか?
「御主人様」
顔を見詰めながら言うと真っ赤になった。
は、恥ずかし〜っっ!!!!!
「これから宜しくな壱華」
チュッ、キスされた。

「って今何したぁ?」
「何って御褒美。きちんと素直に呼べたからな」
「御褒美ってキスぅ!?」
「そうだ。これからも御利口に出来たら御褒美をやるぞ」
えぇっと?
首を傾げると
「・っ。ん・は・ぁん。ぅ・ふっ、んはぁ」
奪われた唇。
舌を絡められ、甘い刺激が身体を占めた。
あっ、凄い。この人のキス気持ち良い。
「ぁっ、止めちゃ・やぁ」
洩れた素直な欲求。
「ならきちんとお願いして?壱華」
耳元で甘く囁かれ
「ぁっ、御主人・様ぁっ。もっと」
「もっと何?」
「御褒美欲し・いよぉ」
涙目で訴えると
「ん・はぁっ。あぁぁん」
深まったキス。

どうしよう。クラクラする。
最強に気持ち良いよ。
「ぁっ、御主人様ぁ。もっと御褒美頂戴」
素直に甘えると
「愛してるよ壱華」
ニッコリ優しく微笑まれた。

この日俺は心身共に赤司拓海の猫になった。

「今度お前に似合う可愛い首輪買ってやるからな」
極上の笑顔。格好良いなぁ。
って、違うだろぉっっ!!!
ああ、折角物凄く頭良くて美形なのに御主人様は少し変かもしれません。

クラリ眩暈がした。

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