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私立鈴華学園
T
ん〜。思いっ切り背伸びをし自室を出た。
昨日着けられたピアスを触る。今迄なかったのに変な感じ。
昨日あの後沢山抱いてくれた。
諒ちゃんが最強に優しかったから俺は沢山沢山諒ちゃんに甘えた。
やっぱ諒ちゃん大好き。知らず知らずのうちに弛みまくる頬。
散歩がてら脚を進めていると
『あれ?』
木陰で本を読んでいる綺麗な姿が目に入った。
『誰?スッゴク綺麗な人』
ジロジロ不躾に凝視した。
途端上げられた目線。
バチィッ!音がしそうな位バッチリ目が合った。
「あ・あのぉ」
余りに綺麗な顔に赤く染まる頬。
あ〜どもっちゃったよ。
って、あれ?なんかスッゴク凝視されてるよ。えっとさっきの仕返しかな?
怖々見詰めると
「スコッティ♪」
耳に心地好い声。
ん、スコッティ?ティッシュの名前か?
キョロキョロ見渡す。
「逢いたかったよスコッティ♪」
えっと猫か何かか?再び周囲を見渡した。
が、居ないし。
マサカこの人、霊が見えるとか?
って怖いよ。冷や汗が流れた瞬間
「!?」
突然抱き締められた。
はぁ!?
な・何コレ。今何が起きてんだぁ?
つか、誰この美形。
マジで俺この人誰か分からないよぉ!?
「あ、あの人違いじゃありませんか?」
引きつる顔。
えっ、スコッティってマサカ。猫でもティッシュでもなく俺の事か?
「お前も寂しくて逢いに来てくれたんだな」
話が分かりません。
「あの、俺スコッティでなく篠原壱華なんですが」
「分かってるよスコッティ。ワザワザ人間になって逢いに来てくれたんだな」
はぁ!?
「あ、あのぉ〜?」
「スコッティ。いや今は篠原壱華か。これからも宜しくな、僕の可愛い子猫ちゃん♪」
ま、待てぇいっっ!!!!今宇宙語が聞こえたぁっっ!!
幻聴か?俺の耳がイカれたのかぁ?
「あのぉ分かり易く説明してくれませんか?」
取り敢えず脳内の疑問符を減らさせて下さい。
「ああ可哀相に。人間になる際に全て忘れてしまったんだね」
忘れたって?
「スコッティ。君は僕の愛する子猫だよ。真っ白な毛並みが物凄く綺麗なスコティッシュフォールド。瞳の色も同じ全く濁りのない蒼だし」
はぃい?えぇっとペット自慢?
「白い毛並みは金に近い茶色に染めたんだな。この色も綺麗で似合う。本当に触り心地も最強だ。クセになるよ。瞳はカラーコンタクトでも入れたのかな?」
髪を撫でられる感触がする。
『さ、触られてるぅ?』
「ああ、懐かしい。逢えない間気が狂うかと思った。愛してるよ壱華」

すみません。ワケ分かりません。

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あきゅろす。
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