[携帯モード] [URL送信]

私立鈴華学園
V
「ならもっとお前に好かれる様努力するよ」
苦笑され
「俺にはお前だけだから」
甘く耳打ちされた。
あっ、も・ダメ。
「諒・ちゃ・っ。も・欲しいよぉ」
どうして?
諒ちゃんと居るとスグ欲情しちゃう。
諒ちゃんに触れて欲しくて、諒ちゃんに触れたくて我慢出来なくなる。
クスッ、諒ちゃんは軽く笑うと
「壱華。どうされたい?」
聞いて来た。
「・っ、ん。キ・スして?沢山沢山して欲しい」
潤む瞳。
ああ、完全に欲情しちゃってるよ俺。
「なら壱華からして?」
真っ赤に染まった顔を近付け、ゆっくり瞼を閉じた瞬間。

コホンッ、咳払いが聞こえた。

「あのさぁ、俺今スッゲェ虚しいんだけど」

・・・・・・・・・・・・・・・あっ、梗壱の存在忘れてた。

「ごめん梗壱」
苦笑しながら謝ると
「え・っ、ちょっ、んっ。は・ぁん」
突然唇を奪われ、慌てて身体を離した。
「梗壱?」
名前を呼ぶと
「俺も壱華愛してるから」
真剣なまなざしで言われ
「絶対俺のにするから覚悟しとけよ?」
小さく俺だけに聞こえる声で耳打ちされた。

って、えっとどういう事?
諒ちゃんも梗壱も俺が好きって言った。
俺も大好きだよ?

恋愛の好きってどんなのなんだろう?分かんない。

取り敢えず今は
「疲れた。ちょっと寝る」
休ませて?

[*前へ]
[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!