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私立鈴華学園
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頼もしいなぁ茜さん。
でも嫌な事ってなんだろう?
「えぇっとよく分かんないけど宜しくお願いします」
微笑みながら頼むと
「壱華ちゃん可愛い〜!!!!」
抱き締められ
「んにゃぁっっ!?」
変な声が出た。
うえぇぇ〜ん。梗壱の時よりも苦しいよぉ。梗壱も茜さんも手加減を覚えてぇぇぇぇっっ!!!!!!

意識を手放しかけた瞬間腕を弛められた。
『あ〜助かった』
ふぅぅ、息を吐くと
「でもこれだけ可愛いと心配だわぁ」
小さく漏らされたセリフ。
ん?
「大丈夫。俺が守るから」
守るって何言ってんの梗壱?
「梗壱じゃ余り頼りにならないけど・・・まぁ、居ないよりはマシかな」
「ってオイ。少しは頼りにしろよ」
え〜っと2人共何の話してんの?ワケ分からないんですけど
ジィ―っと梗壱を見ると
「俺が守るから安心しろよ壱華」
極上の笑みを向けられカクンッ、腰が抜けた。
ヤバいマジで格好良過ぎる。
コレ本当に俺の双子の弟かぁ?
ほんっと不公平だよもぉ。

俺はこの日、心底不公平に俺達を産み分けた母を恨み掛けた。

狡いぞ梗壱。その身長ほんの少しで良いから俺に寄越せぇ〜っっっ!!!!
俺は、悔しさで潤んだ瞳で梗壱を見上げた。

って、ん?
なんで梗壱と茜さん顔紅いんだろう?
変なのぉ。

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