V
夏休みに突入した2日後。俺はプールに向かった。
土方を誘ったら、高杉と桂迄着いて来た。尚且つ土方の幼馴染みの沖田くんと近藤さん迄加わって、俺を合わせて合計7人になった。
男7人でプールってむさくるしくねぇか?まぁ来たかったからさ、人目なんか気にしないけど。
つかマジ気持ち良〜♪チャプチャプ水に浸かりながら涼を満喫した。
学校の外だからか、いつも以上に密接する土方。物凄く嬉しくてはしゃぎまくった。
だから全く気付かなかったんだ。
「銀時」
小さく名前を呼ばれ、殺気立った目線でずっと見詰められていた事に。
「土方、アレ滑ろう?」
ウォータースライダーを指差し喜んで向かう俺。
「嫌」
「何でぇ?あっ、マサカ怖かったり?」
からかうと
「なワケねぇだろ」
紅くなった。
図星か。可愛い所あんじゃねぇか土方の奴。
「なら一緒滑ってやっからさ」
誘うと
「一回だけだからな」
苦笑された。
って、恥ずかし〜っっ!!!俺のバカ。なんて浅はかだったんだ?
土方の膝の間に座って後ろから抱き締められる体制。
コレって絶対男同士じゃしないってば。
けれど初めて直に触れ合う肌が、温もりが異常な位心地良くて俺は土方の腕に身を任せた。
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