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だが、その内容は期待を裏切る物で
「土・方・・・?」
俺は信じられないといった顔で土方の名前を呟いた。
メールの内容は《ごめん坂田。もう・逢わない》で。
ワケが分からなかった。なぁ土方、俺何かした?無意識に怒らせたのか?
嫌だよ、謝るからさ逢わないなんて・そんな事言わないで?俺もう土方に逢わずにはいられないよ。少しでも長く側に居たいんだ。だからお願い。
祈る様に、《逢いたいよ》返信した。
だけど何時間待っても返信は無くて。
このメールを境に、土方からの連絡は途絶えた。
一気に俺は、天国から地獄に突き落とされた様な感覚に陥り
「嫌だよ・土方ぁ」
目の前が真っ暗になった。



哀しい気持ちに陥っても容赦無く時間は過ぎ行く物で、いつの間にか新学期はもう2日後になっていた。
仕方無しに課題を始めたが『コレ分かんないし。ぅ〜ん、土方に聞こうかなぁ?』携帯を手にした瞬間、泣きそうになった。
一応《今から逢える?》メールを送信したが、やはり返信はなかった。
一体何があったんだろう?全く音沙汰の無い土方に疑問と哀しみを感じつつも必死に手を動かし課題を進めた。
不安を胸に抱いたまま新学期を迎えた俺は
「おはよう土方」
教室に着くなり土方に駆け寄った。

「おはよう」
一言挨拶をした土方はその後無言になった。
「ねぇ、何かあった?」
心配になって声を掛けると
「坂田には関係ないから」
突き放す様な口調で言われ、ズキリ胸が締め付けられた。
どうして?分かんないよ土方。俺・お前に何かした?
「・・・・・土・方」
震える声で名前を呼び、手を伸ばすとガタンッ、土方は席を立ち、そのまま教室を去った。
残された俺は唯唯ワケが分からず立ち尽くしてしまって
「銀時?」
心配した高杉が声を掛ける迄、完全にフリーズしたままだった。

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あきゅろす。
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