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銀時SIDEY-T
気が付くと家に金時の姿は無くなっていた。
帰ったんだな。そう思い、少し悪い事をしたかな?一瞬思ったがフルフル首を左右に振った。

あの後二人仲良くお風呂に入って、恥ずかしかったけど全身を丁寧に洗われた。
無意識に甘ったるい声を出すと浴室に響いてエロいって囁かれ、2回も胎内に熱い白濁を放たれた。
そのせいでのぼせてしまい、又意識を失いかけて焦った。1日に何度も気絶って恥ずかし過ぎるしさ?

「銀時」
玄関の扉に手を掛けた直後、名前を呼ばれ振り向くとチュッ、可愛い音を立てて唇を奪われた。瞬時に熱が集まる顔。
「好きだ」
唇が離れた瞬間囁かれ、初めて聞いた嬉し過ぎるセリフに歓喜の涙を流した。
はにかみながら
「大好きだよ土方」
微笑むと
「後で又メールするから」
優しい笑みを浮かべたまま、土方は帰宅した。

土方の帰った家は一気に色褪せて見えて淋しくなったが、メールをすると言ってくれた事を思い出した俺は鼻歌を歌いながら上機嫌に唯唯メールを待った。
まだかなまだかな。スッゴク楽しみに待つメール。初めて想いが通じ合って初めて名前で呼ばれて、そして初めて抱かれた。力強くて逞しかった腕を思い出し、嬉しくて頬が弛んだ。
物凄く幸せで世界が輝いて見える。実の兄に抱かれて汚れた身体も土方によって浄化された様に感じた。
清々しい気持ちのまま肌身離さず携帯を片手に俺は本を読んだりTVを見たりと寛いだ。
外出しなかったのは身体が少し怠かったせいだ。男に抱かれたせいだが、ソレも土方から与えられた物だと実感すると嬉しくて堪らない。
ああ、もう溺れているな。土方が大好きだ。好き過ぎて土方しか見えない。土方しか要らない。ずっと側に居たいな。
鏡の前、土方に付けられた跡を見詰め土方の熱を思い浮かべた。顔を思い出すだけで反応する身体。浅ましいな、自嘲するがそんな自分も嫌ではなかった。
土方に抱かれる前と比べて、何もかも変わってしまった身体。愛する人に愛される事を知ってしまった身体はもっともっとと貪欲に愛を欲する。
朝逢ったばかりなのにもう逢いたくて堪らない。
「土方」
小さく名前を呼び、携帯の画面を触った瞬間メールが届いた。
ドキドキしながらメールを開く。どんな内容だろう?明日逢いたいとかだったら嬉しいな。

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