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土方SIDEX
初めて抱いた坂田は想像以上に可愛くて、心の底から愛しいと感じた。
「銀時」
名前呼びを許して貰い、遠慮がちに口に出すと心底幸せそうに・坂田は微笑んだ。
ああ好き過ぎて気が狂いそう。このまま俺の腕の中に閉じ込めておきたい。そう感じ、キュゥッ細くて綺麗な身体を強く抱き締めた。
願わくば神様。どうかこの幸せな時間を1分1秒でも長く・俺に下さい。
甘い香りと味を堪能しながら、俺は産まれて初めて心の底から切望した。



が、翌日
「十四郎、今日三葉くんと正式に婚約してくれないか?」
夕食時の父の言葉に、一気に現実を叩き付けられた。
やっぱり俺には・坂田を幸せにしてあげれる権利なんて微塵足りともない。
この家で父の言葉は絶対的な物だ。
「・・・・・はい」
小さく頷くしか出来ず、腑甲斐無い自分に激しく嫌気が差した。

坂田ごめんな?弱くてごめん。

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あきゅろす。
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