X 「もしかして金時スッゲェ下手なのか?」 薬使って痛むなんて。 訝しげに尋ねると 「痛ぁっっ!?」 ガンッ!!!思いっ切りチョップされ涙目になった。 「アレはお前が煽ったからキレたんだよ。ソレに薬飲んでなかったらお前突っ込んだ瞬間に気絶してたぜ?スッゲェ乱暴にしたからな」 仏頂面で言われ『何で逆ギレしてんだよ?』首を傾げた。 つか、飲んでたからアレで済んだのか。マジ最悪。 コイツ怒らせるのは極力避けた方が良いかもしんねぇ。 全身の血が引いた様な感覚を味わった。 「今日は大丈夫だろうな?」 自分的にはこのジュースがかなり怪しいのだが、杞憂かもしれない。取り敢えず尋ねてみた。 グラスを一瞥したのに気付いたのか 「勘が良いな銀時。今回は何だと思う?」 意地悪な笑みを見せられ 『弱い者苛めするガキ大将かよ?』軽く嫌気が差し 「どうせ頭痛薬か睡眠薬か何かだろ?」 適当に答えた。 が 「ハ〜ズレ♪まっ、その内分かっから楽しみにしとけや?」 悪どい笑みが視界に入り 『楽しいのはお前だけだろうが』 これから起きそうな惨事を想像し、溜め息を零した。 [*前へ][次へ#] [戻る] |