Ⅳ
あ～あぁ俺のバカ。
どうしてこんなに迄危機感がなかったんだ？コイツは無理矢理あんな事した奴だったのに。
年相応な笑顔と柔らかな雰囲気を醸し出され、安心しきっていた。
「お前は飲まないで良いのか？」
自分だけ飲んで悪いなと感じ、尋ねると
「俺は後で飲むから」
ニヤリ邪悪な笑みを向けられ
『マサカ』
真っ青になった。
後で飲む。イコール今飲めない。でソレを俺だけに飲ませてる。
って事は、今俺の飲んでるヤツって普通のジュースじゃなかったり？
『マサカ媚薬とかじゃあねぇよな？』
疑うが『なワケねぇじゃん』考え過ぎだと自負し、頭を振った。
『でも前回何か飲まされたしな。ってアレは何だったんだろう？』
「どうかした？」
突然押し黙り固まった俺。不思議そうに呼ばれた。
「なぁ金時」
「ん？」
「この前俺に飲ませたのって何？」
取り敢えず尋ねた。
「ああ、アレね。痛み止めの薬。初めてん時は痛いらしいからさ」
・・・・・・・・・・・・・・・あのぉソレ全然効果なかったのですが？
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