Ⅲ
「なんか飲むか？」
尋ねられコクリ頷いた。
「ならコッチ来い」
歩き出した金時の後を追うと
「えっ、コレ部屋？」
綺麗な部屋があった。
どうやら金時は映画館を貰った後、沢山自分好みに改装したらしい。
って、コイツ金持ちか？
「水とお茶とジュースと紅茶とコーヒーと酒、何が良い？」
聞かれ
「酒はダメだろ」
すかさず突っ込んだ。
「銀時は堅いな」
苦笑され
『飲んでんだなコイツ』
直感した。
「で、何が良いんだ？って、あっ、もしかして銀時。コレ以外が良かった？」
ニヤニヤされ
「コレ以外って？」
首を傾げた瞬間
「俺のは後でたっぷり上下で飲ませてやっから遠慮すんな」
嬉しそうに言われ
「勝手に変な勘違いすんなっっ」
真っ赤な顔で言い返した。
コイツ最悪。今のは絶対セクハラ親父なセリフだぞ？
押し黙ると
「何々？そんなに俺のが良いわけ？」
耳打ちされ
「ジンジャエールっ」
叫んだ。
「氷要る？」
聞かれ
「任せる」
即答した。
「おかわりあるからな」
ジュースと氷の入ったグラスを渡され
「サンキュ♪」
素直に受け取った。
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