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最終日にバタバタ焦るのが嫌いな俺は、翌日から宿題を始めた。
3日後、大量の課題は漸く片付いた。
『あ〜スッゲェ疲れた』達成感を感じつつ、ぐ―んっと伸びをした。
暇だな。坂田宿題したかな?
アイツは最終日にバタバタ慌てそうなタイプに見える。多分まだ手さえ付けてなさそうな気がする。
坂田の事ばかり考えていると『ヤッベェな』物凄く顔が見たくなった。
衝動的に携帯に手を伸ばし
「今から逢わねぇ?」
坂田を誘った。
「なら今からソッチ行くから」
坂田は物凄く嬉しそうに、俺の家に来ると言った。
多分俺の好きとアイツの好きは完全に違う。
アイツは俺を親友だと信じている。
けれど俺は、アイツに触れたくて堪らない。
キスしたい。自分だけの物にしたい。切に願う。
なぁ坂田
俺はオカシイのか?
この気持ちを伝えたらお前は引くか?
それとも俺を避けるか?
ああ、なんて情けないんだ俺は。
怖くて聞けない。
坂田に嫌われたくない。
坂田だけが欲しい。
コレは明らかに友情の域を超えている。
すまない三葉。
俺は
坂田が好きだ。
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