銀時SIDEU-T
怖い。目の前の金髪が怖くて堪らない。
「土方ぁ」
側に居ない土方に助けを求めた。
両手首を戒められ自由を奪われた。
綺麗な笑みと共に口付けられ嫌悪感を抱いた。
嫌だ、土方じゃなきゃ嫌っっ!!俺に触れて良いのは土方だけ。
昨日プールで初めて抱き締められた身体。まだ温もりが残ってる気がする。幸せで堪らなかった時間。
もう2度と触れて貰えなくても構わない。たったの1度でも最強に幸せだったから。
だから奪わないで?土方の温もりを感触を消し去らないで。
「お願い、何でも言う事聞くから。だから怖い事しないで」
必死に泣きながら頼むと
「なら大人しく俺に抱かれて?」
死刑宣告にも似たセリフを告げられ
「嫌だ」
涙が溢れた。
「初めてだからね、沢山優しくしてあげるよ」
フワリ微笑まれ
「ゃっ!!!」
ゴクリ無理矢理何かを飲まされた。
「何・飲ませ・たの?」
震える声を搾り出しながら聞くと
「銀時が気持ち良くなれる薬だよ」
髪を撫でられた。
している事は酷いのに何故?口調と触れる指先は異常な位優しい。
金時は俺を壊れ物の様に扱う。腕は縛ったままだけど。
「優しくするから」
言われ『もう逃げられないのか?』絶望を感じ、目の前が真っ暗になった。
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