2 「おはよう晋助」 「おはよう銀時」 いつもと変わらない1日の始まり。 今日も晋助とずっと一緒に居られる。 学校終わったら昨日したゲームの続きを一緒にしようかな? 物凄くご機嫌に登校した。 「坂田、悪いけどコレ職員室に持って行ってくれないか?」 2時間目終了直後、頼まれた用事。 羽山先生(←※オリジナルキャラです!!)から教材等を受け取り、教室を出た。 席を立った時《着いて行こうか?》言われたが、《良いよ》と断った。 今思えば、この時一緒に来て貰っていたら 「嫌ぁーーーーっっ」 あんな想いはせずに済んだのかもしれない。 教材を机に置いた後 「失礼しました」 職員室の扉を締め、教室に戻る足取り。 『あれ?』 中庭に変な物が見えた。 『火事?』 微かに見える白い煙。 見て見ぬ振りをすれば良かったのに、俺は教室ではなく中庭に向かってしまった。 後少しという所で、ガサリ立ててしまった音。 ツツジの木に脚が当たったのだ。 「誰だ?」 慌てた声がし、 「誰か居るのか?」 そのまま近寄った。 「えっ、八神?」 ソコに居たのは、クラス委員の八神。(←※オリジナルキャラです!!) いつも真面目だが明るくてムードメーカーだった為、クラスの中心的存在だった。 煙の正体は煙草。 「身体に悪いよ?」 気遣いで言った時 「坂田、さっきはありがとな」 偶然通り掛かった羽山先生。 「八神、お前煙草吸ってるのか?」 ああ、なんてバットなタイミングなんだ羽山先生。 その後、コッテリ羽山先生に怒られた八神。 怒りの矛先は、何故か俺に来てしまった。 所謂逆恨みだ。 「良いか?今から坂田には近付くな。もし近付いたり話し掛けたら、そん時はソイツも苛めの対象にするからな?」 昼休み開始前、先生が居なくなった瞬間八神が発したセリフ。 『ぇっ、何それ?』 ビックリして見開いた瞳。 何を言われたのか、一瞬理解が出来なかった。 「ねぇ晋助、今のどういう事?」 不安げに晋助に尋ねた瞬間、ギロリ向けられた八神からの視線。 すぅっ、晋助が立ち上がり廊下に立ち去った。 「えっ、晋・助?」 何?一体何が起きたんだ? 「晋助っっ」 慌てて後を追ったが 「坂田、今高杉を追ったら高杉も一緒に苛めるぜ?」 ニヤリ八神に嘲笑われた。 コイツは一体何を言っているのだろうか? そもそも何で俺を苛めの対象に選んだんだ? 「お前が羽山を連れて来たせいで、俺の信用が傷付いたじゃないか」 は?何言ってるんだ? 「アレは偶然だって」 すかさず言い返したのに 「羽山はお前に話し掛けたんだろ。あの時お前が居なかったら、アイツは素通りしてた」 殺気を込めて睨まれた。 「そんなの偶然だろ?」 冷静に言い返したが 「もう二度と楽しい想いなんてさせねぇよ」 ダンッッ!!!壁に叩き付けられた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |